muramatsu のパッド [楽器]
この楽器は muramatsu ではなく、パッドの素材は普通のフェルトと紙とフィッシュスキンのはずです。
こうした伝統的なパッドは今でもたくさん使われていますが、先日調整してもらったように出荷時はきちんと調整がされていても使用や経年に伴いどうしても変化して行きます。
そうした問題をなくそうとしたのが muramatsu のパッドやストロビンガーパッドのような主にシリコンを使ったパッドです。
ストロビンガーパッドについてはたくさん情報があるようですが、muramastu についてはそれに似たものという事は知られていても詳細は公表されていないので不明です。
先日ある人から素材が何であるか知らないかと訊かれたので調べてみました。
カタログには何も書かれていませんし、検索しても正解と思えるものは出て来ないのですが、ヒントはいくつかありました。
シリコンを使っている事は知られているのですが、その他にはランドセルに使われる人工素材が使われているという情報が見つかりました。
ランドセルに使われる人工素材を調べてみますとクラリーノ、エアヌール、エクセーヌといった名前が挙がります。
だんだん高級になりますが、この中でフルートに使われそうな素材はエクセーヌでしょう。
エクセーヌは東レの開発した素材で、車のシートなどにも使われています。
確かな事は言えませんが、これではないだろうかと思えます。
音の切れなどはシリコン系の方が良いというのは定評があるようですが、では自分の楽器もパッドを変えてみようかと思っても、それぞれメリットやデメリットもありますし、自分の楽器のキーに合うものがなくてはだめです。
響きも変わってしまうようです。
大きな問題は費用です。
先日 FMCフルートマスターズで訊いた所では全部交換して調整や磨きを行って費用は 6万円だそうです。
まあ、パッドの調整というのはユーザーが考えるより微妙で大変な作業のようで、作業する側にとってはこれでも適正な料金であるようです。
来年あたりはやってもらわなければならないかな、と考えておきましょう。
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