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Osawa Ocarina AC Triplet Anniversary Model [楽器]

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トリプルオカリナをやってみようかと思っています。

手にしたのはオカリナ演奏家 大沢 聡 さんのオカリナです。



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普通のオカリナは木製などを別にすれば大部分が陶器ですが、これは磁器です。

陶器と磁器はどこか違うかと言えば、ごく大雑把に言うなら

 陶器は粘土、磁器は陶土(カオリンと呼ばれる、長石を主成分とする土など)を原料とし、

 磁器の方が高い温度で

焼かれます。



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AC というのはアルトで C管であるという意味です。


マイセンが白い磁器を焼く事ができたのは白い陶土であるカオリンが発見されたからでした。

カオリンというのは長石を主成分としています。

名前は有名な産地である中国江西省の高嶺(Kaoling)に由来していて、景徳鎮の磁器はこれを使って焼かれました。


マイセンをはじめとする西洋磁器も日本の有田焼や瀬戸焼も皆それぞれの土地で算出するこのカオリンを使って焼かれています。


この楽器、説明書によれば景徳鎮で絵付されているそうです。


楽器には大沢さんによる検品証明書が付属しています。

シリアルナンバーも刻印されています。


この他に陶器製では Ti amo のファエンツァというモデルがあってダブルオカリナもありますが、価格はかなり高く、入手も難しいようです。



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吹き口は三つあって、これを使い分けます。



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内部は三つに分かれています。



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運指表によれば一番左の第1管は下のラからオクターブ上の更に上のレ#まで、

第2管はそのレ#からその上のドまで、

第3管はその上のソまで。

全体では3オクターブに一音足りないという音域です。


少し吹いてみた印象では音色が良く、特に第2管から上が良く、音程がきっちりしていると思います。


管の切り替えを含めて使い方に慣れて、先日の Salon de Klavier のように持ち替えをしないで曲を通して演奏できるようになりたいと思います。



 

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コメント 6

assimane

オカリナのイメージが変わりました。
インテリアみたいですね。

by assimane (2013-07-30 23:25) 

猫きち

磁器なら、少し叩くと、いい音がでるんでしょうね。
あ・・茶碗とは違いましたね。
オカリナは吹いたことはないのですが・・
吹きこなせるようになったら、楽しいでしょうねえ。
なかなか、難しいとは思いますが。
かなり高い音域も出るみたいですし。
演奏するためにあるものですが、
外装が美しく、飾っておくだけでも
いい感じですね。
by 猫きち (2013-07-31 21:37) 

センニン

assimane さん、こんばんは。
これは本当にしっかりと作られています。
確かに飾りにもなります。
by センニン (2013-07-31 23:01) 

センニン

猫きち さん、こんばんは。
まだ叩いた事はないのですが、多分高く澄んだ音がすると思います。
ただ、茶碗より厚めに作られていてけっこう重いです。

普通のオカリナなら思ったより簡単に音が出るはずですので、機会がありましたら試してみてはいかがでしょう。

見た目の美しさでは高い Ti amo にも勝るとも劣りません。
by センニン (2013-07-31 23:04) 

ぼー

こんばんは、初めまして。

ごく最近、オカリナにも興味を持ち、ナイトのプラオカを購入、評判通り音色は良いです。
が、簡単に発音できて、なにより息のだだ漏れ感に戸惑います。もう少し抵抗感があったらな…と思いました。
普段はヘナチョコながらオーボエとフルートを嗜んでいます。

このtripletオカリナに興味があり、色々調べると、これは低音と高音をスパッと切ったような音色…という記載がありました。同社の陶器製の抵抗感があるモデルがいいのかな…とも思っています。この磁器製のオカリナの音色はいかがでしたか?
by ぼー (2013-08-07 00:41) 

センニン

ぼー さん、こんばんは。
初めまして。コメントありがとうございます。

フルートとオーボエを吹かれるのですね。
オーボエは難しそうですね。

すぱっと切ったというのがどういう感じを言っているのか分かりませんが、純度の高い音という印象です。

抵抗は思ったほど強くなく、特にフルートを吹く者にとっては殆ど抵抗を感じません。
そういう意味では漆仕上げのプロモデルが良いのかとも思いますが、触れた事がないので確かな事は言えません。
ただ、抵抗感はそれほど強くない方が(強く吹き込んだときに音が破綻しなければ)表現の幅は広いのかなとも思います。

このモデルは限定らしいのでどこにでも置いてあるというわけにはいかないと思いますが、個体差もある楽器ですので、実際に触れてみてから決めるのが良いと思います。
オカリナハウスには在庫があるようですし、10Holes にもあるようです。
オカリナハウスでは交換も可能と書いてありますので、返品もできるかどうかなども確認したうえで取り寄せてみるという手もあります。

by センニン (2013-08-07 22:56) 

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