改良型増永式頭部管 [楽器]
予定通り相原さんのところにお邪魔して来ました。
工房の壁に新聞記事のコピーが貼ってありました。
昨年の 8月31日、「ひと 人 ヒト」というコラムです。
いろいろ面白いお話画を伺ったのですが、製品のお話では興味深かったのは以前ご紹介しました増永式頭部管の改良型とサヌカイトを歌口部分に使った頭部管です。
増永式頭部管は当初はこの部分に一回り大きいパーツを取り付けて内径を太くしていたのですが、新しい構造は別途パーツを取り付ける事はせずに帯状に膨らませる方法をとっています。
内側を覗き込んだところです。
帯状に膨らんでいるのがご覧いただけますでしょうか?
歌口よりやや幅広い部分が膨らんでいます。
これが好評だという事です。
販売は増永さんの奥様が一手になさっていらっしゃるそうです。
完成したものはなかったので試奏は出来ませんでしたが、外観も当初のものよりスマートです。
別のパーツを用意する必要もありませんし、ハンダ付けの手間もいりません。
こちらも完成品はなかったのですが試奏は出来ました。
写真は使われなかったパーツですが、実際は以前取り上げました Badger のバレル型頭部管のような形状になっています。
リッププレートを取り付けるのではなく、頭部管と同じテーパーを持った筒状のサヌカイトを被せます。
思えば以前山野楽器のフルートフェアでサヌカイト製の笛を目に留めたのが相原さんとご縁が出来るきっかけでした。
立花千春さんのためにサヌカイト製の笛を作ったのです。
サヌカイトはそれまで打楽器しか実用化されていませんでした。
さすがにこれでフルートを作る事はできなかったそうですが、サヌカイトを産出する山の所有者の許可が出たそうで、フルートの頭部管の一部として使える事になったそうです。
その社長さんも旋律楽器を作りたいと考えていらっしゃったそうです。
残っていたものは被せたパーツが少し大きくやや重量もあったのですが、製品として出す時はもう少し小さくして軽量化を図りたいという事でした。
この音は良かったですね。
完成品をぜひ手にしたいものです。
気になるお値段は通常のものと変わらない程度になりそうです。
その他水晶を使ったものも考えていらっしゃるそうです。
反射板ではなくてリッププレートです。
これも期待大です。
山野楽器の Flute World にはどれかが間に合うかもしませんね。
こんにちは。masunaga頭部管の写真を拝見しました。
よく撮れていますね〜
札幌のユーザーの間でも評判良かったですよ。
by 楢崎容子 (2011-07-04 23:02)
楢崎容子 さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
これはオートフォーカスには厳しい状況でした。
完成品がなかったので試奏は出来ませんでしたが、相原さんの話では評判は上々との事でした。
お弟子さんの皆さんだけでなく一般のユーザーの間にも広まると良いですね。
by センニン (2011-07-05 21:00)