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こんな楽器があったとは。フレットのあるヴァイオリン:「ネオリン」 [楽器]

先日ヴァイオリンの指板にフレットを出現させられるという商品を取り上げました。
http://music-1000.blog.so-net.ne.jp/2010-02-17-1

これはヴァイオリンやギターの弦を作っている D'Addario というメーカーの製品です。


ところでやはりと言うべきか、フレット付きの指板を持った楽器があるのを発見しました。

クライスラーミュージックというお店が扱っていて、ネットオークションにも出品されています。
http://kreislermusic.ocnk.net/product/1800
3色あって、ピックアップを付ける事も可能で弓だけでなく指やピックで演奏する事もできるそうです。
ボディの形は向かって右側の肩が少し低くなっている他はヴァイオリンらしい形ですが、指板は別にして変わっているのは糸巻き(ペグ)と渦巻き(スクロール)に相当する部分です。
ペグはコントラバスと同じ方式です。
チューニングが容易だそうです。なるほどそうかも知れません。
しかしスクロールは少々違和感がありますね。もうちょっと何とかならないものでしょうか。
http://kreislermusic.ocnk.net/zoom/37080

お値段もちょっと使ってみようかと思える金額ではありません。


さて見た目のインパクトに少し慣れると気になるのは最初に触れた「シール」と同じく一体どこを押さえるのかという事です。
ギターならフレットとフレットの間を押さえます。
音程は押さえたところから高音方向にあるフレットの位置で決まります。

ヴァイオリンは押さえた位置で音程が決まります。
それではこの「ネオリン」はどこを押さえるのでしょうか?
ヴァイオリンと同じ位置を押さえるとその隣(演奏者に近い方向)のフレットの位置の音が鳴ってしまうでしょう。
そうだとするとヴァイオリンと同じように演奏する事はできません。


考えていても謎が深まるばかりなのでクライスラーミュージックさんに問い合わせてみました。
昨日メールで回答がありましたが、押さえる位置はヴァイオリンと同じですが、フレットのすぐ隣(演奏者から遠い方向。渦巻き方向)なのだそうです。


面白い試みではありますが、それほど売れそうには思えませんね。
もう少し、いや大分安くなってスクロールの形がもう少し普通であればねぇ...。

あのシールも多分フレットのすぐ隣を押さえるようになっているのだろうと思います。

それにしても実際に作ってしまうというのはすごいですね。
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コメント 2

kaika-t

こんばんは。^^
>ちょっと使ってみようかと思える金額ではありません。
426,000円……。( ; ̄ω ̄)
>面白い試み
本当ですね。^^ 楽器は近年では変化していないのかと思っていましたが、こういったことを試みる人達がいるんですね。
by kaika-t (2010-03-05 20:42) 

センニン

kaika-t さん、こんばんは。
中国製だろうと思いますが、それにしては高いですね。
普通のヴァイオリンなら10万円以下でいくらでもありますのに。

今までも変わったものは生まれていたのだろうと思いますが、残らなかったのかもしれませんね。これだって残るかどうか(売れるかどうか)は何とも言えませんから。
by センニン (2010-03-05 21:26) 

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