リングキーのヘルムートがあった

山野楽器には現在何本か Helmuth Hammig が入荷していますが、その中に非常に珍しいものがあります。

左側の楽器、お気づきでしょうか？リングキーです。




シリアル# は左のリングキーのものが #155、右のカバードキーのものが #191 です。
右側が大きく見えますが、手持ちでかつ最も広角側で撮っているためで、実際はそれほど違いません。
クラウンの形状はほぼ同じです。




足部管周辺のクローズアップです。
右手小指キーはほぼ同じですが、ローラーに汚れが見られずきれいです。

リングキーである以外の大きな違いはピントップアームが使われている事です。
中央部分から足部管に掛けてのキーのクローズアップをご覧ください。





これは本当にオリジナルの姿なのでしょうか？
山野楽器の細村氏も確信が持てないようで、パッドを外したりして細部の写真を撮り、B.Hammig 氏に見てもらうよう依頼したそうです。

H.Hammig は以前ご紹介しました PIPERS で福永氏がお書きになっていらっしゃるような吹き方をしないと真価を発揮できません。試奏した印象はカバードキーの #191 が H.Hammig として違和感のない吹奏感・音色であるのに対し、リングキーの #155 は素直な鳴り方、比較的明るめの音色で初めて手に取ってもすんなりと鳴らせるという印象です。

トリルキーなどの細部は明日アップしますが、オリジナルの姿であるのかある時改造されたのかの判断は今のところ下せません。
写真だけでなく現物を見てもらわないと判断は難しいかもしれません。

コメント 2

音楽は分かりませんが、フルートの音色好きです
時には心地よく柔らかく、又切なく、聞こえ良いですね
by タッチおじさん (2009-10-07 12:21) 

タッチおじさん さん、コメント & nice! ありがとうございます。

上手な人が吹くと本当に良い音がします。
いかに良い音で吹けるか、常にそれを考えています。
by センニン (2009-10-07 20:17)