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最新号の雑誌から [楽器]

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最新号の "PIPERS" はフルートの製作過程を詳しく取り上げています。
工場見学でもしない限りなかなか見ることができない場面を見る事ができます。
取材対象は Mateki です。

すごいと思ったのは音孔の引き上げです。
なぜあんなにきれいにできるのかと常々疑問に思っていましたが、納得です。
ああいう装置がないとできないのなら、相原さんの言うように「ソルダードでも手間は変わらない」でしょう。いやむしろ、小規模なメーカーでは引き上げはできないのかもしれません。

カタログに書いてある響きが云々はハンダ付けの方が良いような印象を与えて高い方を買わせようという意図があるのかと勘ぐってしまいます。
Powell では最近引き上げの楽器に力を入れているようですが、多分このご時世では高い楽器はなかなか売れないからではないかと思います。


"THE FLUTE" は頭部管の特集です。
前編と後編に分けるところなど買わせようという意図が見え見えです。
だいたい定期購読の会員だけに CD をあげます、というやり方も気に入らないですね。
2.000円相当、などとわざわざ書いてあるのもいやですね。

フルートメーカーの特集が二号続いていましたが、取り上げるメーカーの選び方にしてもどうも恣意的だなと感じます。
聞いた話では広告を出さないメーカーは無視されているとか。

さて特集の内容ですが、山野楽器の細村氏登場です。
そのお話の中で印象に残ったのは、「店頭に Helmuth が二本あってどちらも良い楽器だが、頭部管を交換するとだめになってしまう」という内容のお話です。
やはり当時は頭部管も含めて響きを追求されていたのでしょう。
現代だって本当はそうであるはずです。

頭部管を交換する事をダメと言うつもりはもちろんありませんが、本来は楽器というものはそうなのだろうと認識を新たにしました。

話はそれますが、プリペイドカードを買わせるとか定期購読で事前に料金を払わせるというのはメーカーにとってはとても都合の良いシステムです。
どこぞの外国語学校ではありませんが、何しろ資金を先に手にする事ができます。
その会社独自のプリペイドカードなど、もしその会社がつぶれてしまえば先払いしたお金はまず返って来ません。法的にはもちろん請求する事は可能ですが、金額もそれほど大きいものではありませんし、仮に債権者として名を連ねる事ができたとしても手間は大変なものですし、全額返ってくるという事は絶望的です。

料金を割り引くだけでなくおまけで釣るというのはかなり会員獲得に力を入れているなという印象を持ちます。(従来からの会員には特に手続きなしに送られるようですが)
だいたい書店を通じないで直接販売するのは雑誌に限らずメーカーにとっては喜ばしい事です。なぜかと言えば発送の手間はかかるにしても代金の全額が自社のものになるからです。

更にそれが半年分とか一年分とかが一度に入って来るのはとても結構な事のはずです。
この発行元がそうだと言うつもりは毛頭ありませんが、私が経営者なら手っ取り早く運転資金を集める方法としてこうした方法をとるだろうと思います。
そうした場合、長期購読の契約の割引率を大きく設定してなるべく先までの代金を集めようとするでしょう。

それはともかく、今回の号は買っても良いかもしれません。


写真はフルートとは全然関係ありませんが、母の実家で見たバラです。
切り取られて花瓶に活けられていましたが、白もきれいだなと思いつい撮ってしまいました。
次回は白いバラでも使おうかな、とつい考えてしまいました。


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flutist

お早うございます。
Matekiは、過去に一度購入を検討した事があります。楽器もやはり楽器全体としてのバランスが大事だと感じました。
by flutist (2009-08-30 11:11) 

センニン

flutist さん、こんばんは。
もう発表会は終わったのでしょうね。
いかがでしたか?

Mateki は通っている楽器店のリペア担当の方の評判が良いです。
作りが良いそうです。
S*K*R** はあまり良くないとか。
一度試奏しました。
印象は良かったですがこれでなければという気持になるまでには至りませんでした。


by センニン (2009-08-30 20:17) 

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