辻井伸行 plays 花は咲く (MINI ALBUM)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: avex CLASSICS
  • 発売日: 2012/10/17
  • メディア: CD

 

先日購入した辻井さんのアレンジによる「花は咲く」を聴いていたのですが、その中の郡山市立安積中学校 合唱部 による混声合唱がなかなか良いです。


楽譜も購入したのですが、

 だれかのうたが

からのハーモニーがとてもきれいです。

フルートでもやってみましたが、あんなにきれいに響かせるのは難しいです。


合唱の素晴らしさはこのハーモニーの魅力なのだろうと思います。




そこでこの CD も買ってみましたが、アレンジは作曲者の 菅野よう子(かんの ようこ)さんが書かれているそうです。


辻井さんの CD の方は 三宅一徳 さん、楽譜の方は Piccaco と記されています。



さて先日この曲を取り上げてから、メロディーと歌詞のどちらが先に作られたのだろうかと疑問に思って調べてみたのですが、今のところわかりません。

当初は詞が先なのだろうと思っていたのですが、ことによるとメロディーが先かもしれないと思い始めています。



歌詞や楽譜をここに掲載する事はできませんが、前回取り上げたときに閲覧する事ができる NHK のサイトの URL を掲載しましたので、そちらでご覧になってみてください。

http://www.nhk.or.jp/ashita/themesong/



前回もいくつかメロディーと歌詞の関係(区切り)について書いたのですが、言葉の持つアクセントが生かされているかどうかという点でもそうとは言えないところがあります。


例えばまず冒頭の

 真っ白な

ですが、歌うときは

 まあ しろな

と区切られてしまい、なおかつ旋律が V字を描いています。

「白」が「城」になってしまっているのです。


これではまるで白虎隊がお城を見たときのように

 まあ、城が

になってしまいます。


ところが「真っ白な」と普段口にするとき、「し」にアクセントがあり、全体としてΛの形を描きます。

これだけでも正反対です。


「真っ白な」で始まる曲は他にもあります。

 「白い一日」(小椋佳 作詞、井上陽水 作曲)

   真っ白な 陶磁器を ...


 「サイレント・イヴ」(作詞・作曲 辛島美登里)

   真白な粉雪 ...


これらの曲のメロディーを頭に浮かべてみてください。

どちらも「まっしろ(ましろ)」という言葉を壊していません。

これらの曲の作曲者がもし「花は咲く」の歌詞にメロディーを付けたらどうだろうかと想像します。





同じ旋律がすぐまた出てきますが、そこの歌詞

 いまはただ なつかしい

の区切りは

 いま はただ...

となっていますが、やはり V字を描いていますので

 いま わただ

 (綿だ、ではないですね。「綿だ」なら「た」が一番強くて「だ」は下がりますから)

になってしまっています。




この曲はメロディーが先にできたのかもしれません。

もしそうだとすれば作詞の岩井さんの問題、詞が先だとすれば作曲の菅野さんの責任ですね。


誤解のないように言っておきますが、メロディーも詞も良くないと言いたいのではないのです。

両者がより生きるような作りであったならと残念に思っているのです。




CD におさめられたソプラノは森麻季さんです。

さすがに素晴らしいですね。

同じ歌詞なのに言葉のひとつひとつが違って聞こえます。

なるほどこういうものか、と認識を新たにします。




先日実はちょっと歌ってみました。

私の声域では上の「ド」がちょっとつらいですね。

下の「ラ」は楽ですが。



ウィーン少年合唱団の CD にはピアノ伴奏が収められています。

練習に使えそうですね。




 


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