伴奏音源作りの準備として Dover版(グランド・オペラ版)と ALKOR版(エーザー校訂。オペラ・コミーク座へ回帰)を比較しました。
結論としては "Habanera" についてはわずかな違いを除いて同じでした。
まず編成です。
Dover版
Flute I
Flute II
2 Oboes
2 Clarinets in A
2 Bassoons
2 Horns in D
2 Horns in C
Tympani
Triangle
Tambourine
Violins I
Violins II
Violas
Carmen
Chorus of Cigarette-girls
Chorus of young people
Chorus of the Citizens
Cellos
Basses
ALKOR版
Fl.
Ob.Cl. La
Fg.Cor. Fa
Tamburino
Pk.
Volini I
Violini II
Viole
Violoncelli
Cb.
Carmen
S.
A.
T.
表記は原文のままです。
これは ALKOR版の楽器編成ですが、それぞれの曲の冒頭には上記のように書かれています。
Pk. とは何だろうと思いましたが、この一覧によりますと Timbles です。
普通ティンバレスと言うとラテン音楽で使われるスネアドラムの下を切ったような楽器を二つ以上繋げたものを連想しますが、検索してみましたところティンパニの画像もたくさん出てきて Timbales と書かれていますのでこれはティンパニのことと解釈して良いでしょう。
細かい違いとしては
Dover版:Cigarette-girls が Soprani
Alkor版 :Soprano Alto
となっています。
また
Dover版:Hn D, Hn C
Alkor版 :Hn F
となっていますが、実音は同じです。
タンブリンの譜面にやや違いがあります。
Dover版:80小節目から Trg. と Tb. が同時に演奏する。
Alkor版 :80小節目からは Trg. だけが演奏し、96小節目からタンブリンが加わる。
ほぼ同じである事が確認できましたのでぼちぼち入力に取りかかる事にします。