前回の練習の時にふと思いついて以前試した OWL AIR を Isidor Lot に装着してみました。








木管フルートはクラリネットやオーボエと同じグラナディラ(アフリカン・ブラックウッド)で作られるものが多いですが、規制によって材料を新たに採るのが難しくなりました。


 


この楽器は1900年頃の製作だそうなので現代の事情とは関係ないのですが、当時からローズウッド、キングウッド、コーカスウッド、黒檀、ココボロなどが材料として使われていました。


 


Isidor Lot の木管の情報は多くはないのですが、見つかったものは材料はコーカスウッドと書かれていますのでこれも多分そうでしょう。








こうした木管は金属のフルートとは構造が異なり、頭部管と同部管を接続する部分の「バレル」と呼ばれる部分はありません。


金属管はその部分だけ一回り太いのですが、木管の接合部は下の写真のような構造になっていて頭部管の方が一回り細くなっています。


なので OWL AIR の狙いである谷(凹み、一回り太くなる部分)を埋めるという効果は望めないのですが、とにかくやってみることにしました。






 


胴部管に少し入れて頭部管で押し込んでみると頭部管は全部入ってしまって、金属管のようにバレル部分の終わりで止まるということはありません。


OWL AIR は指で押し込めばどこまでも奥に入っていきます。


なるほど内径が少し太いと感じたのは確かにそうであるからなのですね。


 


というわけで以前も書いたような、頭部管をあまり抜かないピッチが低めの人でも使えます。


 


で、吹いてみますと音色の変化よりも吹奏感の変化が大きく感じられます。


反応が少し良くなって吹きやすく感じます。


これは良いですね。


 


しばらく使ってみましょう。