Rudall Carte については以前触れましたが、現在は楽器製造は Boosey & Hawkes に引き継がれています。


その歴史などをもう少し調べてみたいと思ったのですが、日本語の資料はネットでも殆どありません。


https://music-1000.blog.so-net.ne.jp/2018-11-17-1


https://music-1000.blog.so-net.ne.jp/2015-09-06-1


 


UK で出版された本が muramatsu で取扱いがあるようですが、お値段が非常に高いうえ現在在庫切れです。


Amazon の洋書のカテゴリでも取扱いがなかったのですが、探してみると UK と US のAmazon で取扱いがありました。


UK は価格が £ 表示なのでいくらなのか実感がなかったので US に注文しました。


送料を含めても muramatsu の半値以下で買え、しかも届くのが早かったです








以前ネットで 1922 年のカタログをダウンロードすることができました。


 


 








 


こちらの本にももう少し古いカタログが収録されていました。






 








 


ここに収録された楽器などの多くは デイトン・C. ミラー のコレクションであるらしいのですが、デイトン・C. ミラー はアインシュタインなどとも交流のあった物理学者で、アマチュアのフルーティストで且つ楽器や楽譜、資料のコレクターでもあったそうです。


 



 









この本の写真は全て著者が撮っているそうですが、腕前はプロです。


 


内容についてはまだ通して読んではいませんが、会社の歴史よりは会社が生み出した楽器たちが主役のようです。


 


会社を設立、発展させた人たちについては述べられています。


 








目を引いたのは P.93 に掲載された金属の円錐管の楽器です。








Cornelius Ward の作だそうですが、作りなどは良かったものの独自のシステムであったので普及はしなかったようです。


 


注目は相原さんのフットフォンと同じものを備えていることです。


この部分については何も言及がないので狙いや効果などについてはわかりません。


 


実際に音を出してみなければなんとも言えませんが、このような形状(逆円錐でベルがついている)はちょうどメガホンを長く引き伸ばしたものを連想させます。


それから考えるに音響的にも問題がありそうに思えてしまいます。


 


行けるものなら現地に行って説明を聞いてみたいものです。