これが目的ではなかったのですが、山野楽器で新しいブランドのフルートを試してみました。


 


Nakano Flute というこのブランドは YAMAHA と FMC フルートマスターズを経て独立された中野健史さんが2015年にオリジナルのフルートを作り始めたブランドです。






カタログに掲載されているのは


 管体:Ag950 巻管、キイ:Ag925。


 H足部管付で Eメカはオプションです。


 価格は 1,242,000円。(税込)


胴輪、音孔も巻管で作られています。


 


 管体:洋白 、キイ:洋白。音孔:ソルダード。


 銀メッキ、H足部管付で Eメカはオプションです。


 価格は 507,600円。(税込)


 


 


※追記。


 


パッドは通常の、 YAMAHA と同じフェルトのもの、バネは普通のステンレスとのことです。バネはキーによって少し重いなと感じられる箇所もありましたが、調整可能だろうと思います。


 


 








マークはスミレで、手彫りで刻まれています。








リッププレートはやや湾曲しているタイプです。










キーデザインなどは YAMAHA に似ています。




















Eメカはパスアンダータイプと言ってパイプなどが下にあるタイプです。








オールピンレスです。







 


ハードケースは革(山羊?)張りで見慣れたものより革の厚みがありますので、貼り合わせはやややりにくいようで細部は YAMAHA などのものより少しだけごつい感じもあります。


 


 


総銀モデルの吹奏感はスムーズで、適度な抵抗もあり、吹き込むとそれなりの鳴り方をします。


高音から低音まであまり吹き方を変えずにスムーズに鳴らすことができます。


スケールは特別なものではないようですが、第三オクターブの音程が取りやすく、コントロール量は少なくて済むという印象です。


 


音色はやや明るめですぐそばでよく聞こえるというよりは遠鳴りする印象です。


 


洋白のモデルの音色は総銀より明るくきれいですが入門機にありがちな軽さがなく、これなら大威張りで「洋白」と言えそうな印象です。


お値段も軽くはありませんが。


 


 


Flute World 当日は Nagahara などと一緒に山野楽器のブースに並んでいたそうで、当日は気づきませんでした。


 


どちらも悪くなく使ってみる価値はある楽器だと思いますが、この楽器でなくてはならない魅力がどういう点なのか、少し使ってみなくてはわかりません。


 


 


山野楽器に足を運ばれることがありましたらお手にとってみても良いと思います。