F. X. Mozart [楽譜]
muramatsu に行って楽譜でもゆっくり見ようと思ったのですが、なんと今日から夏休みです。
仕方がないので同じ丸ノ内線沿線の FMCフルートマスターズ、アカデミア・ミュージックに行ってみました。
アカデミア・ミュージックではサマーセールを行っていて、一部を除いて楽譜は二割引(現金の場合。クレジットカードは一割引)で、くじ引き(三千円以上購入の場合)もできます。
そんなに買いませんでしたけど。
輸入楽譜専門で、フルートの楽譜だけではないですし、あまり一般的なものはありません。
そんな中、端から見ていくとあまり見たことがないモーツァルトの息子の作品がありました。
フルートとピアノのための作品で、お父さんはこういうものは書きませんでしたね。
ざっと見たところそれほど難しそうではありません。
お父さんは 1756年生まれで 1791年(12月)没。
この Franz Xaver Wolfgang Mozart は次男でお父さんの死の四ヶ月前に生まれています。
ピアノ協奏曲、ピアノ・ソナタ、ポロネーズ、ロンド、変奏曲などを作曲していますが、1820年頃から演奏に専念するようになりました。
お兄さん(その前に赤ん坊のうちに死んだ兄あり)の Karl Thomas は 1784年生まれで 1858年没。
1805年に音楽を学ぶことを決心しますが、前途有望と思われたものの三年目には音楽の道を断念します。
映画『アマデウス』に登場する子はこの子(7歳)ですね。
どちらも生涯独身であったために W. A.モーツァルトの血筋は絶えました。
となると、次男さんは血は受け継いでても、
親の指導は受けてないわけですね(@_@;)
評価でも割り引かれてしまうのかしら^_^;
by middrinn (2018-08-10 21:09)
middrinn さん、こんばんは。
受けていないですね。
お兄さんも母親によって音楽教育(ピアノ)を受けさせられたのが7歳の時。
しかし弟の方はあのサリエリとフンメル(トランペット協奏曲などが有名)に教えを受け、「モーツァルト二世」として活動しています。
お父さんのお父さん(レオポルト)も才能ある音楽家で名教育者と言われヴァイオリンの教則本は今でも使われますが、その子はまさに天才。
なのでこの「二世」も教えを受けていなくても天分があるのではと期待されたはずです。
J.S. Bach の一族とは事情が異なりますね。
お父さんがあまりにもすごかったのでそれに比べて、と思われてしまうのは仕方のないこと。
しかし、お父さんも今ほどの高い評価は一般にはなかったようです。
当時の音楽はオペラなどを除いては機会音楽(オケージョナル・ミュージック)で使い捨てですから、録音などはできなかった当時は聴くことすらなかなかできなかったはず。
日本でもかつては "三大B" が最も偉大とされていてモーツァルトの音楽は "女子供" のものとされていたのですから、評価なんてそんなもの。
by センニン (2018-08-10 21:35)
なお、よく知られた話ですがこの名前はお父さんの弟子のジュスマイヤー(Franz Xaver Süßmayr)と共通するので不義の子との説もあります。
お父さんの骨が分かっていないのでこれを検証することは今のところ不可能ですが、そうではなかろうということになってはいます。
もしそうだとしてもわざわざそんな名前はつけないでしょうしね。
by センニン (2018-08-10 21:43)