このところちょっと必要があってチャイコフスキーの交響曲を聴いています。


聴くといっても最近は映像での鑑賞です。


 


今回は人気の三曲を収録した(編集ですが)DVD を持ち出します。


それにしてもカラヤンの映像はどれも画質がイマイチです。


音質は悪いとは言いませんが特別良くもありません。










一番好きなのは演奏したこともある(フルートではありませんが)4番ですが、6番も人気があってカラヤンも何度も録音しています。


 


 


今回はスコアも新たに購入しましたが、全く知らなくて驚いた点があります。


 


 


第四楽章はご存知の方も多いと思いますが、弦だけで奏でられ、なんとも言えない不安な感じで始まります。


 







この部分をスコアで見てみると何か変です。


Finale で入力してみたのが次の楽譜のヴァイオリンからチェロまでの部分ですが、この部分だけを見てすぐあれをイメージできる方は多くはないと思います。


 


解説を読んで合点がいきましたが、チャイコフスキーはあえて音を交互にパートに割り振っているのです。


当時のオーケストラの楽器配置は向かって左に第一ヴァイオリン、右に第二ヴァイオリンという具合だったそうで、音が左右に振れるような効果を生んだらしいのです。


それが一層不安定な感じを感じさせるとも。







https://www.youtube.com/watch?v=qXZQP1cCILI



 


これをピアノ譜に纏めたのが下の大譜表ですが、これなら耳で聴いた通りです。


 


唸ってしまいました。