象牙をリッププレートに使用した頭部管は手元にありますが、こちらは何度か展示会でお目にかかった総象牙の頭部管です。
象牙は曲がっていますのでこれだけの長さのものを取るのは大変なことです。
今お借りしています。
クラウンも象牙です。
最近練習を録音して聴いています。
楽しい事ではありませんが、現実を直視しなければなりません。
聴いてみると先生のご指摘はいちいちご尤もであることがわかるだけでなく、言われなかったことにも気がついてしまいます。
自分の録音を聴くことほど役に立つことはありません。
そんな中 FMCフルートマスターズ のイニシャルモデルにこの頭部管を取り付けて比較しています。
総象牙の頭部管の音はまろやかでとても素晴らしいです。
何故なのかはわかりませんが発音が安定しています。
長い音符が続く箇所でも繋がりが自然でブレがありません。
同じ奏者がすぐ持ち替えて吹いてもこの違いがあります。
象牙という素材の何がこの違いを生むのかわかりませんが、吹いている時よりも録音を聴くとそれがはっきりとわかります。
リッププレートや反射板やクラウンなどに象牙を使うことはそれほど珍しくありませんが、総象牙というのはとても贅沢で素晴らしいことです。
全部が象牙だったらどうだろうかと想像してしまいますが、そういえば桜井さんが作っていたのでした。
全部が象牙だとお値段は庶民には縁のないものになってしまいますが、頭部菅だけでもおいそれとは買えない金額です。
日曜の発表会で使ってみたいですが、ひとまず明日のピアノとの合わせで使ってみることにしましょう。
明日は母の通院の日なので朝の更新はお休みします。