長丁場のヤマノフルートフェスティバルも今日のアイハラフルートフェアが最終日です。








お昼過ぎの銀座は空がきれいでした。








お隣の木村屋さんの飾り付けは白基調でした。








今回は特別なモデルはありませんでしたが、注目度が高い左手用フルートとスパーインラインモデルも展示されていました。










スーパーインラインモデルです。








トーンホールが全部前(上)を向いています。










前回展示されたものと変わった点は足部管が胴部管と一体である点です。


響きの上でメリットがあります。


ケースが大きくなりますが。


 









こちらは左手用フルート。


左手小指で操作する部分に改良が加えられ、当初のモデルは半音ごとに同じキーが並んでいたところを、ピアノの鍵盤のようなデザインにして操作性を向上させています。








トリルキーも左手で操作します。








トリルのトーンホールは裏側です。








右手が不自由で支えることも難しい人でも使えるよう、カメラ用の三脚を利用したスタンドに取り付けて使います。








以前頭部管やヘッドクラウンなどを購入した人、狙ったものを試してみる人、初めて来てみた人、フルートのことをよく知らない人などなど結構様々な人が訪れていました。



 







オリジナルアイテムも揃っています。


リングキーの穴を埋めるストッパー二種(穴ありと穴なし)も揃っていて、結構売れているそうです。








頭部管は相変わらず豊富に揃っています。








総象牙、総黒珊瑚の頭部管があります。


どちらもこれだけの大きさのものはもう作れないかもしれません。


どちらもある程度の長さのまっすぐな材料が必要ですが、まっすぐな部分がこれだけあるものは稀です。


かなり大きな材料が必要ですのでいきおい高価になります。


高価ですがそれだけのことはあります。


 


象牙リップや黒珊瑚リップの頭部管は素晴らしい音色を聴かせますが、全て同じ材料であるこれらの頭部管は素材の素晴らしさが十全に発揮されて、究極の頭部管といっても過言ではない感があります。





黒珊瑚は他では多分作っていない珍しいものですが、試奏した人の多くはこの音が気に入ったと言うそうです。


確かに言葉では何と言って良いかわからないのですが独特の倍音が乗ったような個性的な響きがします。


個性的と言ってもエキセントリックというのではなく、何と言いましょうか何だかわからないけれど魅力的なものを感じるとでも言えば良いか、不思議に惹かれるものを含んだ音色がするのです。







ピッコロの頭部管も同様です。







ピッコロの方が小さいので同じ材料で全体を作る点では有利です。








左から夜光貝、パロサント、香木、珊瑚、黒珊瑚です。








二番目のパロサント(パルサントとも)も香木の一種だそうで、削ると良い香りがするそうです。


 


独特の目が出ます。










モデルによってこのように巻き付けたような形をしています。


 


他社ではこのような形は見ません。


 






 







 


こちらは以前もあった沈香(じんこう。沈丁花の仲間)です。


色も変わって、もう香りも少ないですが、削ると多分香りが立ちます。


 







街はクリスマス一色です。










こうして一日が終わり、一週間が終わり、今月今年が終わります。


忙しないですね。