「悲しみの聖母」と訳されるこの曲はペルゴレージのほかロッシーニ、ドヴォルザークをはじめとして多くの作曲家が作品を残しています。


 


この曲を初めて聴いたのは先日久しぶりに鑑賞した『AMADEUS』で、サリエリの子供時代の回想の中、教会のシーンでした。


映画では12曲目の「肉体の滅びるとき」がオルガン伴奏の合唱隊によって歌われていましたが、長らくそれがオリジナルと思っていました。










スコアを取り寄せてみますと弦楽と通奏低音、ソプラノ、アルトという編成で、映画のような編成の楽譜は出版されていないようです。


スコアを取り寄せたのがいつだったか覚えていないのですが、この日本語ライセンス版の著作権表示は 2005年になっていますのでそれからそれほど経たない頃ではないかと思います。


サリエリの両親が商売繁盛を祈るシーンでは子供のサリエリは音楽の道に進ませてくださいと祈り、やがて父親が倒れてその葬儀のシーンにまで曲は途切れずに続きます。


サリエリが「奇跡が起こった」として神様が願いを聞き入れてくれたと胸に刻み込む重要なシーンです。






ピアノで弾いてみますとあのシーンが蘇ります。


ソプラノとアルトのシンプルな旋律と和声がなんと神聖なイメージを呼び起こすことでしょう。


 


ベーレンライターではヴォーカルスコアを出版しているようです。


ピアノ伴奏です。


今度取り寄せてやってみたいと思います。


 


このくらいなら自分で伴奏を作ることもできそうですが。