だいたい真っ黒いものとか真っ白なものというのは撮りにくいと決まっています。

例えばバックを黒くしたい場合、黒い紙やクロスなどを用意するのですが、それなら真っ黒になるかというとそうも行かなくて、黒いケント紙なら案外光ってしまって真っ黒にならなかったりします。
布なら良いかというと、折り目がついたり光沢があったりして思うようにいかないことがあります。

この作例では背景紙を使わずに二灯のライトだけで撮っています。
撮るものによってライトの数や当て方は変えるわけですがここでは左右二灯だけで撮っています。
部屋の照明を落とすのでライトが当たったところ以外は真っ暗になります。

GITZO の表面の質感は出たかなと思います。



目的によっては全体を明るくして表面の様子がよくわかるように撮ります。
背景を白にして極端な明暗差が生じないようにします。



輪郭がわかるように。
高級な感じです。





フルートのようなものを明るいイメージで撮ろうとして明るい部屋で撮る時は反射するので工夫が必要です。
カタログのように撮るにはそれなりの仕掛けが必要ですが、それほどでない場合、こんな風に撮るとリッププレートに映る手の色がとても気になります。
もっと長い玉を使うという手もありますが、手っ取り早いのは手を隠すことです。



白いコットンの手袋はコンビニでも売っていますが、黒いものも探せばあります。
革の手袋でも良いでしょうが、革は案外光沢があるのです。



ここでは着ているものの色がまだ映っていますが、手の色はわからなくなっています。
気合を入れて撮る時は黒っぽいものを着ます。
顔の色が映るのが気になったことはありません。

フルートは組み立てると長く、いつも使っている BOX で撮ることはできませんので最近借りているスタジオやミニシアターで撮っています。

どうしようもない時は切り抜くことになりますが、切り抜きを前提にそれなりに撮らないと、きれいに切り抜くのは案外難しいのです。

ま、失敗を重ねて学ぶ他ありませんね。






にほんブログ村