備前焼のことはよく知りませんでしたが、今回興味を持ちいくつか買ってみました。

 

 

 



 

備前焼作家・窯元名鑑

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 山陽新聞社
  • 発売日: 2011/07
  • メディア: 単行本

 

 

 

 

 

今回ご縁があったのは丸山窯の二代目 吉延 美山 さんと息子さんの 吉延 真一 さんの作品です。

("よし" の上半分は "士" でなく "土" なのですが、入力できません)

美山 さんは上の名鑑にも載っています。

 

とにかく作家さんの多さには驚きます。

 

 



 

備前焼 (NHK美の壺)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2008/09
  • メディア: 単行本

 

 

 

 

 

「美の壺」はコンパクトに纏められていて良いものが取り上げられているので初心者には最適です。

カラー写真が少ないのが少しもの足りませんが。

 

 

 

まずはペアの湯呑です。

 

 

 

Wikipedia によれば

 釉薬を一切使わず「酸化焔焼成」によって堅く締められた赤みの強い味わいや、「窯変」によって生み出され一つとして同じ模様にはならないのが特徴。

とのことで、一見地味ではあります。

 

 

 

しかし愛好家は大変多いそうで、海外でもその評価は高いそうです。

 

 

 

普段使いにはちょっと贅沢なお値段のものが多いですが、こちらの窯では普段使いのものに徹していらっしゃるそうです。

 

 

 

愛好家が多いというのは一つに括ることのできないその多様さに理由があるのかもしれません。

 

 

 

窯によって黒っぽいものから非常に明るい焼き色のものまで実に多様で、胡麻、桟切り、緋襷、牡丹餅などの窯変が様々で愛好家は飽きることがないのかもしれません。

 

 

 

「七不思議」と呼ばれる特性も魅力であるようです。

 

 1.投げても割れぬ、備前すり鉢

 2.冷たいビール、温かいお茶

 3.きめ細かな泡で、うまいビール

 4.長時間おくと、うまい酒に

 5.新鮮でうまい料理が食せる

 6.花瓶の花が長もち

 7.使うことで、落ち着いた肌ざわり

(「備前焼陶友会」HP http://www.touyuukai.jp/monosiri.htmlより)

 

コーヒーはまろやかになりました。

 

 

 

1000℃ 〜1200℃以上で 10日以上焼かれるそうですが、こちらの窯では15昼夜焼いているそうです。

 

 

 

つんと取り澄ましたところのない親しみやすさも魅力なのでしょう。

 

 

 

窯によって使う土も微妙に違うそうです。

 

 

 

 

再び Wikipedia を引用しますが

「田土(ひよせ)」と呼ばれる、たんぼの底(5m以上掘る場合もある)から掘り起こした土と、山土・黒土を混ぜ合わせた鉄分を含む土で焼かれる

そうで、こちらの窯で使う土も非常に弾力性のある土だそうです。

 

 

 

 

こちらの窯の作品は金や銀の発現とラスター彩のような輝きが魅力だと思います。

 

 

 

 

 

 

コーヒーカップとソーサーです。

 

 

 

 

青みを帯びたきれいな銀色が出ています。

 

 

 

 

備前焼のコヒーカップは下膨れの上窄まりのものや寸胴に近いような形のものはたくさんあるようですが、このような造形はあまり見ないようです。

 

 

 

息子さんの作品は撮りませんでしたが、茶碗を購入してみました。

ご飯がくっつきにくいそうです。

 

こちらの窯の作品は使い始める時に普通の食器と同じように洗うだけでよく、米のとぎ汁で煮るなどの特別な気遣いは要らないそうです。

 

コーヒー好きのお客様があるときに使ってみたいと思います。

 

 

 


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