大網白里市にある 株式会社 アトリエ ヤナギサワ さんのところへお邪魔しました。



目的は看板商品の一つであるブレイジングライザーを試奏する事でした。






調べてみますとブレイジングは響棒とも言ってギターの表板の裏に横に何本か貼り付けられている木の事を言うそうです。

ヴァイオリンの場合は表板の裏に縦に一本、魂柱と反対側に貼り付けられた棒を力木とかバスバーと呼びます。




もう一つの看板商品の「クリスタルトーン」です。




左が水晶を反射板に使ったもの、真ん中と右が反射板に象牙を使ったものです。






コルクの押さえにも象牙を使い、間に水晶が挟み込まれています。

この写真の左のものには無垢の象牙のクラウンが使われています。





こちらがそれらを使った頭部管です。

A が水晶の反射板、B が象牙の反射板、C が象牙の反射板に象牙のクラウン、D が C のリッププレートを象牙にしたものです。

歌口の削り方などは同じです。


試奏した印象では象牙が増えるほど良い音になって行きました。

コルクの部分も象牙にしたものを作ってみたいそうで、今準備が進められているという事で材料も見せていただきました。





なんでも象牙も部位によって善し悪しがあるのだそうで、仔像の牙の中程の部分が最高だそうです。






柳沢さんが独立した初期にお作りになった楽器だそうです。






試奏よりお話を伺っている時間の方が長くなってしまったのですが、初めて聞くお話や興味深いエピソード、ここには書けないお話などを伺う事ができて大変有意義でした。


見せていただいた楽器の中に大変珍しいものがあったのですが、それは改めて別の記事として取り上げたいと思います。



明日は台風本番のようですので、朝の更新はできないかもしれません。

一か所だけ出掛けたいところがあるのであまり荒れ模様にならない事を祈るばかりです。



 


にほんブログ村