ガレやドームとは違った魅力を見せるのがラリックです。
これはボックスと呼ばれる小物入れです。

浮き彫りにされているのはダフネ。
ギリシャ神話の神様の娘の名で、月桂樹という意味だそうです。




横から見るとこうです。
蓋の部分は殆ど窪みが付けられていませんので重いです。




斜めから見てみます。








見事な造形ですね。




最初はこうした角度から見てきれいだなと思っていたのですが、真上から見たとき思わず唸ってしまいました。




周囲の金が真上から見たとき周囲に彫られた髪の毛に重なり、金髪になるのです。
まるでローレル(月桂冠)ですね。

こうした発想、やはり天才なのでしょうね。