先月試奏してからずっと気にかかっているのですが、メーカーによって(ムラマツなど)は Eメカはオプションとしています。

なのでEメカがあってもなくてもモデル名は同じです。


しかしYAMAHA は予め Eメカのあるモデルとないモデルを用意して型番を変えています。

上の画像は 2005年のカタログを写したものです。


一番上が Eメカなしの YFL-884BJ でその下が Eメカありの YFL-894BJ です。

お値段はこの時で 31,500円(税込)違います。

このお値段は設定のないモデルにオプションで注文するのと同じです。


それではなぜわざわざ別のモデルとしているのでしょう?





これは別のページにある YFL-881D と YFL-894 の該当部分です。

YFL-881D は音孔引上で 894はハンダ付です。

この写真を見ると YFL-881D の方が僅かにキーの感覚が広いように思えます。


先日中島さんの楽器と YAMAHA(YFL-881D)を比較したときはこの違いがかなり大きかったのですが、こちらはそれより差が少ないように見えます。







ノギスが手元になかったので櫛を当ててみました。

現物を測ってみないとはっきりしたことは言えませんが、櫛の歯の間の半分くらい違いがあるようです。


機会があれば YAMAHA に照会してみたいと思うのですが、Eメカのある楽器とない楽器とでは変えているのではないかと思います。

事実先月オーダーメイドについて確認しましたところ、一番上の例で言えば  Eメカのオプションをつけて YFL-884BJ をオーダーすると楽器の型番は YFL-894BJ になるそうなのです。


スケールの設計とは別の話なのですが、先月試奏したときは 884BJ と 894BJ H とでは同じモデルとは思えないほどの違いがありました。


やはりこのトーンホールの間隔以外にも何か違えているのではないかと思えます。


YAMAHA は個人でも工場見学をさせてくれるそうですので、遠出ができるようになったらぜひ見学させてもらっていろいろ訊いてみたいと思います。