風音工房というのは宗次郎の所属する事務所だそうです。


オカリナ を製造しているのは台湾の TNG のようですが、TNG にはいろいろなタイプがあるようですので多分これは風音工房の仕様で作られているものなのかもしれません。








宗次郎は自分が作った楽器を使っていますが、推奨する楽器は TNG です。


 







とてもきれいに作られています。








丸みは強いですが、持ちやすいです。










やや大きめです。








これは以前取り上げましたがレザーです。


右側の型押しした革は裏側がボロボロとクズが出るので靴職人の小高さんにお願いして裏に革を合わせて縫ってもらいました。


 







 


異なる革で二つ作ってもらいました。








TNG の裏側です。


音孔は大きめです。










この TNG はとても真っ当な音がします。


よく響きますし、特に低音が充実しています。


中高音も鳴りにくさは全くなくて最高音の E も F も持ち方を替えずにスムーズに発音できます。


D だけがちょっと弱いという印象ですが。


ただ中高音はちょっと色気のようなものが欲しいと思うような響きで少々ハスキーな感じもあります。


 


音程も良く使いやすい楽器です。


全品宗次郎が検品しているそうですのでそのためでしょう。








アケタや Claytone も吹いていて気づいたのですが、アケタは特に持ちやすいです。


何故だろうとまじまじ見ていましたら温厚の周囲の窪みが理由ではないかと思えてきました。








Claytone も凹んでいますが、それほど深くはありません。








TNG はほんの少しです。








子雷はほぼ平らです。


平らですが管体が平らなのでこれはそれほど問題ありません。








今回はこの四本です。








このアケタの SF は とても良い楽器です。


R でもなんでもない普通の楽器ですが、素晴らしい響きを持っています。


運指はもちろんアケタ 式ですが、アケタ式というのは最低音の A を出すときに右手人差し指で手前の孔を押さえるというものです。


これはやりにくいです。


元は音程調整用の孔だったようですが、押さえたら A が出た、ということのようです。








これは最近買った Claytone の SF ですが、これもとても良い楽器です。


同時に試奏したどの Claytone とも違う強い響きを持っています。


音程も良く、調整用の孔はありません。


設計と製造管理がしっかりしているのでしょう。


これはソロ向きの楽器です。


 


最低音は左手の中指を伸ばして押さえる方式です。


今はこちらの方式が多いようで、Claytone ではアケタ式は作らないそうです。


 


そう言えば YAMAHA のオカリナ はアケタ製ですが、運指はこれと同じでさらにアケタと同じ位置に調整用の孔があります。








TNG もこの方式です。


 


このほか右手の人差し指を伸ばして押さえるというものもあります。


メーカーによってはこの方式とアケタ式を選べるものもあります。


実はアケタでも新型としてこの方式を採用したモデルを発売しています。


ユーザーはこちらを支持しているのでしょうね。