このシリーズはこれで三冊目です。


最初に読んだのは入院中でした。


病院の売店にあったのです。


手術は片目だったし、することといえば目薬をさすことだけなので暇だったのです。


宝島社のものはじっくりと読むようなものはなく、この作者のものも小説というよりは読み物に近いような印象なのですが、クラシックカメラが登場するのでつい読んでしまうのです。








先日書店で見かけて今日読み終わりました。








これで完結のようですが、ここに登場するのはこれらのカメラです。


ノーブランドというのは特定のカメラではなくプラスチック筐体の思い出のカメラです。


 


各カメラの特徴が説明されますが、ニコノスは水中撮影用のカメラなので特徴が割とくわしく述べられ、それが物語の鍵になっています。


 


パノンというのは本当のパノラマ撮影用のカメラで、スリットが半周して横長の画像を撮影します。


 


ヌルライカの登場する章はちょっとスリリングですね。


25台(小説では31台)作られたと言われている本物の “O” 型で、2018年3月のオークションの話題(315百万円)も取り込まれています。


レンズキャプが紐でボディに取り付けられていて、シャッターを巻き上げる時は必ずキャップをしないと露光してしまうということにも触れられています。








ハッピーエンドなので、読後感は良いです。








三日月だったので XF100-400mm で撮ってみました。


少しトリミングしています。


 


マニュアル、1/250s、F9、ISO320


 


次は半月の時にでも撮ってみましょうか。