春海商店と聞いてすぐ Baccarat を連想する人はある程度詳しい人です。




 


大阪の春海商店の主人春海藤次郎に親戚の安田源三郎から欧州土産として Baccarat の器が送られたのが1901年で、1904年から本格的に春海商店で Baccarat の製品の取り扱いが開始されます。


 


詳しくはこちらをご参照ください。


 














やがて藤次郎が日本に合うようなデザインを Baccarat に注文するようになります。


これが「春海好み」と呼ばれる製品です。










gallery ten にグラス六客のセットがありました。


 






春海バカラ




これが実際に何年頃作られたものなのかはわかりませんが、現代の製品と言われても疑いは生じないほど見事に仕上げられています。








ムラのない金彩の素晴らしさ、








クリスタルガラスの質の高さ、








一筋の乱れもないカットの見事さ、








どこか樽を連想させるようなデザイン








未使用のとても良い状態です。


 


当時いくらで売られていたものかはわかりませんが、家が建つようなものすごいお値段ではないにしろ多分想像の及ばないような価格でしょう。


 


ここに展示されているお品はそんなとんでもないお値段ではありませんが、気軽に買えるものでもありません。


 


春海好みのボウルなどは庶民には縁のない価格になっていますが、せめてこのくらいのものでも買えればなあと指を咥えて見るのみです。