相原さんが片手が不自由な人のためのフルートを左手用からまず作り、次いで右手用を開発したことは今まで取り上げてきました。


 


 


作り始め


 


お披露目


 


秋のフルートフェア



 

 



 



 





 






実は先日お邪魔したときに知ったのですが、富山の演奏家の方で右手の指が演奏に支障がある状態になった方が昨年の春に相原さんのこの楽器のことを知って注文し、実際に演奏活動をなさっていて新聞にも取り上げられているというのです。


 


お名前は 熊谷 永子 さんとおっしゃるそうで、北日本新聞の昨年十二月二十八日の記事で取り上げられています。







同じ日付で北國新聞にも取り上げられています。


 


れらの記事によれば


 


 2006年、左手中指と薬指を同時に動かすことができなくなり、局所性ジストニアと診断された。特定の動きに筋肉が必要以上に収縮したり、別の筋肉が動いたりする疾患で反復練習を繰り返す演奏家にみられる(北日本新聞)


 


 


そうで、相原さんが想定していた脳梗塞で片手が完全に動かせなくなったような状態ではないようで、Facebook で発信された動画などを拝見すると左手の指は普通に動いているように見えるのですが、演奏には支障があるのだそうです。


 


 


パラリンピックを来年に控えてプロオーケストラの間でも障害のある人に光を当てるような活動に対する関心が高まっているそうで、高野先生のいらっしゃる東京交響楽団読売日本交響楽団でもそうした動きが出始めているそうです。


 


これはまだ確かな話ではないのですが、パラリンピックの開会式で障害のある演奏が登壇して演奏するなどという企画もあってもいいのかもしれません。


 


ピアノではラヴェルに代表される左手だけで演奏する曲が知られています。


この曲などは戦争で片手を失ったピアニストのために書かれたそうですが、これから脳梗塞や事故で片手が不自由になってしまうプロの演奏家が珍しい存在ではなくなるかもしれません。


 


 


そうした人たちのための楽器があってもいいはずです。