フルートの運指は構え方や音の出し方の次ぐらいには習うもので、最初は私も憶えられるだろうかと不安になったものです。
しかしリコーダーとそれほど違うわけではない(音域は広いですが)ので、いつのまにか頭に入りました。
以前も触れましたがフルートは(多分他の木管楽器も)完璧ではないので特に第3オクターブの音程に問題がありますし、その他も多かれ少なかれ工夫の余地がある箇所があります。
そこで替え指と言われるものが工夫されているのですが、初心者向けの本などではそこまで書いてないものがあります。
教則本の最初に取り組むレヴェルのものには必ず運指表が載っているはずですし、YAMAHA の楽器にはお手入れの仕方と一緒に運指表を載せたものが付属しています(プロ用などの高級機にはないかもしれません)。
先日楽器店で手にしたこの本は装丁や中のイラストをちらっと見たときは初心者向けかなと思ったのですが、読んでみるとむしろ中級以上の人のためになる本であると思えました。
出たばかりであるようです。
改訂版が、ということでしょう。
内容は次の通りで、単に運指の図解を並べたものではありません。
イラストは大部分が下のような図なのですが、上の図のようなものも一部使われています。
全部それにしてくれた方が見やすいのですが。
Rは右手、Lは左手の意味で、数字は指の番号です。
残念ながら一部誤りがあります。
上の画像の下の方、レとミ♭が同じ運指であるようになっていますが、レでなくレ♯です。
こちらも同じ。
こういう工夫があります。
太い円はリングキーの穴を塞がずに押さえるという意味で、1/3くらいの白い部分が見えるものは少しだけ開けるという意味で、これはリングキーでなければできません。
カヴァードキーはこの部分は閉じるとしていますが、リングキーを使う意味はまさにこういうところにあります。
誤りの箇所については後で出版社に連絡してみようと思います。