先日の増永式頭部管ですが、今日試しにクラウンを他のものと交換してみましたら印象が違いました。








 


右から FMC フルートマスターズ、増永式、香木リップ、黒珊瑚(深海松)リップです。







作り重さも皆違います。






コルクの止め方も同じではありません。


 


前回この押さえの緩みが響きに影響することがわかりました。


 


フルートのアクセサリーとしてメーカー純正やサードパーティーの製品として内側の真鍮の長さを変えた製品がいくつか発売されています。


 


 


他にも外側に被さるような形式のものもあります。


 


 


何かを変えてみれば必ず影響はありますが、今までクラウンの影響についてはそれほど気にしていませんでした。


 


同じ相原さんの製品でも合わないものもあるのですが、今回香木リップのものと象牙リップのものが合いましたので比べてみましたところ、前回音色については惹かれるものがないという意味の事を書いたのですが、その印象が一変しました。








香木リップの頭部管のクラウンを使うとこれならと思える響きになりそれで十分だったのですが、象牙リップの頭部管のものに替えてみましたところとても良くなりました。





そこでその二つがどう違うのかと思い比較してみました。


 


左が象牙リップ、右が香木リップのものです。








真鍮部の厚みが違いますね。


今回は薄い方の象牙が良かったので、ここが厚ければ良いというわけではありません。








右は少し白っぽいですが、真鍮のはずです。








写真にはなかなか撮れないのですが、この厚みが何か影響していると考えて良いでしょう。


 






 


先端部の素材がどれほど影響しているのかはわからないのですが、もし真鍮の厚みでなくこの先端部の象牙が良い影響をもたらしているとするなら、象牙畏るべしと言わなければなりません。


 


クラウンだけならそれほど高くはないので同じものを作ってもらおうかと考えています。