文房具についてはコアな愛好家が多いようですが、万年筆を愛好する人も根強く存在しています。
これは書店にも並んでいる出版物ですが、これはバックナンバーから MONTBLANC の記事だけを集めたオンデマンド出版によるものです。
言われなければオンデマンドによるものとは全くわかりませんが、ページの周囲は裁ち落としでなく余白があって、オリジナルのものを少し縮小しています。
Amazon に寄せられた評価では実物大で掲載されていたものが縮小されてしまって資料的価値がなくなったそうなのですが、私にはこれで十分すぎるほどの情報量です。
先日買ったペンケースにはローラーボールと 149 を入れていますが、149は先日買ったものではなく、70年代頃の古いものです。
愛好家の間では(この写真ではよくわかりませんが)14C の中白ニブは作家の 開高 健 の愛用していたモデルに近いものとして人気があるそうです。
これは F(細字)ですが、開高さんの愛用したモデルは M(中字)だそうです。
年代によって 18K, 14K, 14C など違いがあります。
窓にも違いがあるそうです。
刻印も Meisterstück の ü の上の点が一つになっているとか、No. の o の下に下線が入っているなどマニアでなければ分からなそうな違いがあるそうです。
このマークもデザインに変遷があるそうです。
手にしたものは開高モデルとは違いますが、最近使い始めてその書き味に感心しています。
ぬらぬらというのが一番ぴったりしそうですが、今までの万年筆の使い方を変えてしまいそうな魅力があります。
同じ年代でも個体差がかなりあるようです。
いいと思えるものとの出会いには運もあるのかもしれません。