以前一度取り上げたことがありますが、現在の Aulos が昔作っていた横笛です。

 

 

 

小学生の頃、楽器といえばハーモニカとリコーダーですが、横笛も教わったのでした。

 

 

 

 

 

現在の Aulos のものとも YAMAHA のものともずいぶん違います。

 

 

 

 

 

一時この部分がずいぶん緩くなってしまったので、メーカーに修理してもらおうかと考えていたのですが、先日 Aulos に電話してみたところ、相手をしてくださった方も資料でしか見たことがないそうで、最初は「うちの製品ですか?」と訊かれてしまいました。

 

相原さんに話したところコルクを巻いたら良いだろうと言われました。

 

今回撮影のために取り出してみたところ、それほど緩くはなく、問題なさそうだったので久しぶりに息を吹き込んでみました。

 

 

 

 

 

フルートを習うまでは鳴らすのに苦労はしなかったのですが、フルートを習い始めたら何故かうまく鳴らせなくなってしまっていました。

 

 

しかし今回はすんなり鳴りました。

 

 

懐かしい響きです。

 

 

 

せっかくなので測ってみることにしました。

 

 

 

最近 300mm まで測れるノギスを購入しました。

 

 

 

1000mm までというものもあるのですが、このデプスバーがあるのは 300mm までです。

200mm までのものですとフルートを測るのには足りません。

胴部管はこれでも足りません。

 

 

 

自動でリセットされるタイプなので便利です。

 

 

 

胴部管は先端から接合部の端までが 225.36mm です。

 

 

 

頭部管は 126.79mm でした。

 

 

 

反射板に相当する位置までの深さは 106.22mm。

 

 

 

胴部管の接合部の内径は 17.46mm。

 

 

 

先端の内径は 10.86mm。円錐管です。

 

 

 

頭部管の接合部の内径は 11.90mm です。

胴部管の接合部の内径も同じはずですから、先端との内径差は 1mm ほどです。

 

 

 

歌口の端から頭部管の接合部までは 81.76mm。

深さは 106.22mm でしたから、歌口の端から先は 24.46mm ということになります。

 

 

 

歌口中心部の深さ(切り口から)は 12.95mm。

 

 

この辺の位置に反射板があることになります。

 

 

 

 

頭部管の接合部から歌口の中心部までは 86.83mm。

歌口の端からが 81.76mm でしたから、歌口の横方向の長さは 5.07mm x 2 = 10.14mm ということになります。

 

手で持っての計測ですので多少の誤差はありますのでご承知おきください。

 

 

この横笛の音が良い音なのかどうか自分ではなんとも言えませんが、学生時代、音楽室で吹いているとフルートの Tさんが「良い音になったねと言われるからやめて」と言ったのです。どこまで本気かわかりませんが、先輩も「こんな笛で」と不思議そうにしていたので悪い音ではないのだろうと思います。

 

小学生の頃は満足に吹けはしませんでしたが、N君という男子は上手かったので中学校に上がった時、私と一緒に吹奏楽部に入りフルートを担当しました。

ずっと続けるかと思ったら途中でやめてしまったのでフルートは勝手が違ったのかもしれません。

確かにフルートとは要領が違うようです。

 

 

この横笛、検索してもほとんど資料はありませんが、次のサイトに YAMAHA のものや現在の Aulos のものと比較したデータが掲載されています。

http://www.geocities.jp/kusa225/flutes/fife_analysis.htm

 

知っている人は少ないのでしょうね。

 

 

 

 


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