本番では一回も使っていないこの楽器ですが、いつもの練習場所で改めてその音を聴いてみました。
以前掲載したのと同じ内容ですが、楽器の構成を再掲します。
■頭部管【TypeC よりさらにクラッシクなタイプ】
・材質 管体、クラウン、クラウンリング:18k
ジョイントリング:14k
ライザー、反射板:24k(鋳造)
■胴部管、足部管
・材質 管体:18k
台座、ポスト、リング:14k
・管厚 0.28mm
■キー
・材質 Ag925 に 20kメッキ
■バネ
・材質 16.8k
■Eメカ:なし
分離Gの音孔を小さく絞る事で対応
改めて聴いてみると AL や Bijou とは色の異なる音ですが、実に美しい音です。
AL や Bijou がシルバーの楽器の美音を代表する音だとすれば、この楽器はゴールドの楽器としてオールドの響きに迫ったものと言えます。
オールドのゴールドと言えばランパルが愛用した Haynes が有名ですが、この楽器を注文した方はランパルの Louis Lot を再現しようとしたのです。
私が吹いてはもちろんそんな音がするはずはないのですが、ゴールドの純度を高めた音というよりは AL のように当時の素材の響きを再現しようとした音色です。
倍音が豊富でゴールドらしい音圧の強さがあります。今まで同じ場所で吹いたどのシルバーの楽器よりも強い反射が聴こえます。
また演奏者の意図に忠実に反応する表現力の豊かさがあります。
そしてこのメーカーならではのメカの造りの良さがあります。
このような楽器はこの一本だけのはずです。
この楽器を次に手にするのは誰だろうと遠い将来に思いを馳せます。
美しい楽器には美しい衣装が似合います。
これも以前取り上げたものですが、FMCフルートマスターズで作ってもらったものです。
特注というわけではなく、当時は普通に注文できたのですが、今はどうか分かりません。
ネイルアートの職人さんによる美しいケースです。
ピアノフィニッシュです。
掃除棒は今でも販売されています。
白とピンクもあります。
ラム革で包んでいます。
チョコレートのロールケーキのようです。
NAHOK のシャンパンゴールドのケースカバーです。
来週新宿に持って行ってみようと思います。