このところ読む本は音楽関係ばかりです。
今読んでいるのは指揮者リッカルド・ムーティの自伝です。
若い頃のエピソード、音楽なんか嫌いだった事、最初にヴァイオリンを習い、ピアノに転向し、そして指揮者の道へ。
本人が思いもよらなかった事柄によって運命は動いて行きます。
まだ駆け出しの頃リヒテルと共演する事になり会いに行ったときのエピソードなど興味深い多くの話が述べられています。
大指揮者と比べるのも大それた話ですが、私の経験と似た体験があったという事をとても興味深く読みました。
私はソルフェージュが大嫌いで三ヵ月経っても何の成果も得られなかったし、私の頭の中に宿った反抗心からか何も覚えることができなかった。金髪の先生が五線譜の上の音符を指差しても、私はいい加減に答えるだけで音名などひとつも覚えなかったので、彼女は父に諦めたほうがよいと言った。
これ以上強要しても無駄だと悟った父はがっかりしたが、音楽教育を受けない息子が一人くらいいても仕方がないと諦めた。それに反して母(音楽に特に興味もなく音楽教育も受けていなかった)は、不思議なことに「あと一ヵ月待って決めたらいい」と言って決断を延ばしたのだ。いつもなら、家族の中で何か決めるとそれはもう「決定的」であったのに。母がなぜそう言ったのか、私の中で何が起こったのかは分からない。ある晩突然に何かが変わった。翌朝、先生の前で自信満々にすべての音符を読むことができたのだ。
(中略)
最初はなかなか難しかった。弦で音を作り出そうとしたのだが、パラディーゾ広場に面した家の窓から、広場でボール遊びをする同年代の子供たちを見ながら練習するのだから、ヴァイオリンを恨まずにはいられなかった。またまた私の進歩は大変遅いものになった。ところがまたしても、どういうわけか突然に弾けるようになったのだ。そして、一九五〇年には法王管区の神学校の講堂で三百人もの聴衆を前にしてジガンテ先生にピアノ伴奏をしてもらい、ヴィヴァルディの《ヴァイオリン協奏曲イ長調》を弾くまでになった。
私も小学生の頃は音楽が苦手で、歌もリコーダーも好きではなく、音符もふりがなをふらないと読めなかったのでした。
それがどういうわけか、多分中学校からきたブラスバンドの演奏を聴いたことがきっかけだったと思うのですが、トランペットをやりたいと思い立ったのでした。昔から "かたち" やデザインに強い興味があった私はトランペットの形に憧れたのでしょう。担任の先生に私にも出来るものかどうか中学校に問い合わせてもらったのでした。
楽譜も読めないのに無謀というほかないのですが、どういうわけかブラスバンド部に入って一週間もすると楽譜はすらすらと読めるようになっていたのでした。
同学年に横笛(ファイフ)が得意だった N君という子がいたのですが、その N君は一緒に入部してフルートを担当したのですが、いつの間にかやめてしまいました。今なら分かるのですがファイフとフルートでは全く勝手が違うのです。
高校生の頃にはリコーダーもファイフも楽しむようになっていてランパルの楽譜などを買ってはリコーダーで吹くということをしていました。
ファイフの方はリコーダーより難しかったですが、それでも部室で吹いているとフルートの Mちゃんが「いい音になったね、と言われるからやめて」と言ったので悪い音ではなかったのだろうと思います。
フルートを見よう見まねで吹いていた頃は満足な音が出ませんでしたが、吹けるようになった今、今度はファイフがまともに鳴らせません。全然勝手が違うのです。
何年生の頃か、オーケストラのスコアを買っては吹奏楽に編曲するという事をやるまでになっていました。
譜面はみな手で書きました。
それによって調や記号や約束事などたくさんの事を学びました。
今日のお昼はきのことベーコンとチーズの醤油味のパスタです。
クリーム状になったチーズがソースです。
飲み物はロイヤルミルクティーです。
明日も未明には雪らしいです。
目新しいものは撮れそうもありません。
何か撮れたらアップしますが撮れなかったらお休みします。
鳩はもうすっかり外で遊んでいます。
寝るときだけ巣に帰っているようです。