こちらはいつもの株式会社創美船橋店さんの店頭で撮らせていただいた商品です。




こちらが ウィーン窯のシノワズリです。




希少なお品で状態も良い割には良心的な価格ですが、それでもなかなか手が出せない価格です。

ここに書かれた製作年が正確なら第二期(後期)の、マリア・テレジアが関わって国営の窯となってからの製品です。

描かれた絵柄からもそうだろうと思われます。




こちらは昨日取り上げましたアウガルテンに違いない C&S とよく似ていますが、マイセンです。

製作年は 1920年〜1927年とされています。




カップはやや上が広がっていて、ソーサーは縁が高くなっています。




そして花の絵柄がソーサーにもたくさん描かれていてとても華やかです。

コバルトの色あいは似ていますが、こちらの方が深いという印象です。




金彩は甲乙付けがたい仕上がりです。





白の色あいも似ていますが、花の絵付けの技量は昨日と今回の二つを比べる限りではマイセンに軍配が上がると思います。


マイセンは重厚にして華美、ウィーンは高貴さと上品さが身上と敢えて言っておきましょう。




それを納得させるような製品がこれです。

マイセンの C&S ですが、何という贅沢さでしょうか。

創美さんの blog によれば

 グランツゴールド(光沢金)という、磨き工程不要のマイセン独自の、金彩絵具を使ったデザイン

です。

http://sohbifunabashi.blog137.fc2.com/blog-entry-237.html




大きさも大きく、マグカップほどの容量がありそうです。




宮殿の中の装飾のようです。




これはアンティークですが、現在もこのデザインは作られています。

現代のものはソーサーの周囲の白い部分や中央に小花が描かれています。


こんなカップを使うにはお部屋もそれなりでないと似合わないような気がします。

我が家では永遠に使う事はなさそうです。



 


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