これは何かと言いますと、蛍石です。
表面に水晶の小さな結晶が張り付いています。
蛍石は半透明のような淡い緑色をしています。
水晶の結晶は小さいですが、水晶らしい形をしています。
なんだかわかりませんが、金のように見える部分もあります。
水晶の赤ちゃんは藤壷のようにたくさんへばりついています。
これが大きくなって立派なポイントになるまでに一体どれほどの時間が必要なのでしょう。
さて蛍石と言えばカメラのレンズにも使われますが、使われるのは天然のものではなく人工の無色透明のものだそうです。
また紫外線によって光る事も知られていますが、全ての蛍石が光るわけではないそうで、fluorite という呼び名は製鉄の過程で鉄鉱石と一緒に溶かされて鉄を流れ出させる事を助ける働きがある事から名付けられたようです。
主成分はフッ化カルシウム、硬度は4。
カメラのレンズに使われるのは色収差の少なさによるものですが、全くないわけではなく、光学ガラスと組み合わせる事によりそれを互いに打ち消す方向に働く事で結果的に極めて色収差が少ないレンズが得られる事によります。
Canon のレンズに使われていますが、昔何かのレンズを買ったときに原石のオブジェをもらった事を憶えています。
私ももの好きなのでブラックライトを買って試してみました。
驚きの美しさです。
その前に驚いたのは蛍石以外のものが光った事です。
これはそのとき着ていたシャツです。
黒地に白のチェックですが、白い部分が光っています。
たぶん洗剤によるものでしょう。
こちらは封筒の表面です。
住所がコード化されたものが見えないインクで印刷されています。
このほか新聞折り込みのチラシも白い部分がくっきりと浮かび上がっていました。
写真では紫に写っていますが、肉眼では少し色あいは異なります。
それにしてもきれいです。
水晶の赤ちゃんが霞んでしまいます。
あまり長い時間見ていると目に悪そうなので程々で終わりにしましたが、なんだかいろいろなものを光らせてみたくなりました。
ちなみにお札にも偽造防止のために光るインクが使われているそうですが、写真を撮るのはまずそうなのでやめておきます。
これを購入したお店はいま 千葉そごう 9F 滝の広場脇に出ています。
出雲の勾玉などの加工した石やこのような原石などがあります。
期間は6日までですが、商品は次回ご紹介します。