"Merveille" の試奏が目的でしたが、"Idéal" を試奏する事ができましたので第一印象などを。




カタログです。
実物大の "Idéal" が印刷されています。




ユニークですね。
一番手前は私の Aihara です。
同じ大きさですね。




最も気になっていた頭部管です。
雑誌の写真では歌口付近が盛り上がっているものとばかり思っていましたが、実際はその逆で、歌口の手前の顎に当たる部分は凹んでいます。

この写真でもわかりにくいかもしれませんが、次の "Merveille" と比べてみてください。




こちらはほぼフラットです。移り込んだ線が真っ直ぐですね。
"Idéal" の方は写り込みが曲がっていますね。




並べてみました。
上から
 "Idéal" のシルバー、ソルダード、H足部管付、インラインリングキィ、Eメカ付
 "Idéal" のシルバー、引き上げ、H足部管付、インラインリングキィ、Eメカ付
 "Merveille" のゴールド(14k)、H 足部管付、インラインリングキィ、Eメカ付(クラッチ付き)
です。



歌口部分のアップです。


音孔ソルダード、引き上げの両方を試奏しましたが、ソルダードの方が当然ながら厚みと深みのある響きですね。
作り方の違いだけでなく、ソルダードの方はストロビンガーパッドを採用し、音孔の煙突の厚みも通常より更に厚くなっています。

両者に共通するのはとにかく良く鳴るという事です。
鳴らしやすいだけでなく、音量が大きいです。これは驚きですね。

上の写真に見られるリッププレートの形状の違いですが、顎に当たる部分が直線(平面)状でなく窪んだように湾曲している事から顎への密着性が増しています。
目視ではよくわかりませんが、歌口部分は僅かに盛り上がっているようでもあります。
そのためでしょうか、アパチュア(上下の唇の間にできる「穴」)は小さく絞った方がこの楽器の持ち味を引き出せるようです。
頭部管のセッティング(角度)は向う側のエッジをキーの中心部分に合わせています。

ポイントに当たった時の鳴り方は今までの YAMAHA とは全然違い、密度があって遠鳴りするイメージです。管体の振動も大きく、手に強く感じられます。
反面ポイントが掴めないとその持ち味を引き出せないと思われ、吹いたときの印象を左右すると思われます。


"Merveille" の印象やギズモキィの件は明日アップします。