「クレ・デュ・ヴァン」は直訳すると「ワインの鍵」だそうです。




昨日も取り上げたワインが注がれたグラスの写真ですが、なぜ6客かと言うと、6人で飲んだというわけではなく、あるテストをするためなのです。




これは一体何をするものかと言いますと、ワインの飲み頃を判断する道具なのです。


100cc のワインを注いだグラスを何客か用意します。




そのうちの一つにこの道具の先端の茶色い円盤状のものを一秒浸します。
100cc に対して一秒、これでグラスの中のワインが一年後にどういう味わいになるかを知る事が出来るというのです。
つまり、一年熟成させたのと同じ状態になる、というわけです。

いつ頃が一番美味しいのか、やたらに長く待てば良いというものではないところが難しいところで、最も美味しい時機を逃してしまうと台無しです。


比較のために一つはそのまま、二つ目は一秒、三つ目は二秒という具合に五秒まで試してみます。

私は普段飲みつけないので、ある大酒飲み二人に事前に試してもらいました。
そのうち一人は「たいした事あるまい」と思いつつもテストしてみたそうですが、やってみてびっくりだったそうです。
デキャンタを使ったデキャンティングや、ボトルの口に差し込んで使う「ワインポワラー」の比ではないそうです。

Rosendahl Grand Cru ワインポワラー 25037

  • 出版社/メーカー: Rosendahl (ローゼンダール)
  • メディア: ホーム&キッチン



ワインによってもちろん違うわけでしょうが、その時試した買いやすい価格のワインでも違いは顕著に現れ、ある年数を過ぎると不思議な事に味わいが失われてしまったそうです。

色の変化は分からなかったそうですが、ここに掲載した写真を見ても変化は分かりません。

ここで使ったワインは以前取り上げました黒ワインですが、1年目から5年目まで試してみたところでは4年目までは熟成が進んで行くようでしたが5年目になると時期を過ぎたように感じられました。

昨日のパーソナルデキャンタも面白いですが、この道具もワイン好きの人が集まった時にやってみると場が盛り上がるでしょう。

白ワインでも多分違いが現れるでしょう。
ウィスキーではどうなのかは分かりません。

ワイン好きの方には超お勧めです。