以前オーストリア大使館で見たクリムトをモチーフにした陶板を再度撮ることができました。
オリジナルは絵画ではなくて個人の邸宅の壁画です。
http://www.salvastyle.com/menu_symbolism/klimt_stoclefriesa.html
楕円形の陶板というのも珍しいのですが、色あいといい、渦を作る枝といい、何を表すのか分からない物たちといい、不思議な魅力がある作品です。
なお、クリムトの没年は 1909年ですので著作権は切れています。
下部には草花や蝶が描かれています。
最も印象的な中心部やや右寄りの部分です。
隼のような鳥が描かれています。
二つの目が重なったようなクラゲのようなものは果実なのでしょうか。
緑の三角が連なったものは虫でしょうか葉でしょうか。
50枚だけ作られるうちの 2番目です。
陶器は焼きという作業があるので線や色を狙い通りに出すのは非常に難しいのです。
この陶板を焼いたアウガルテンの職人の腕の確かさが分かろうというものです。
クリムトが特に好きだという訳ではないのですが、なぜか気になる作品です。