クリスマスを扱った映画は少なくないでしょうが、十代の頃に観た『ある愛の詩』はセントラルパークの雪景色やクリスマスツリーを買う場面が印象的でした。

フランシス・レイによるサウンドトラックは大ヒットし、歌手やオーケストラ(イージーリスニングの)がたくさんカバーしました。

当時写真の楽譜を購入し、サントラの LP も買って繰返し聴いたものでした。

アリ・マッグロー演じるジェニーはハープシコードを演奏するという設定でしたが、原作の小説は実話を基にしたものなので多分モデルとなった人もハープシコードを演奏したのでしょう。

演奏会の場面で使われたのはモーツァルトのヴァイオリンソナタをフルート用に編曲したものと J.S.Bach の鍵盤楽器のための協奏曲第3番 ニ長調の第3楽章でした。




この楽譜はピアノ用なのでフルートのパートはありません。
ヘ長調のヴァイオリンソナタは何曲かありますが映画で使われたのは「ヴァイオリンまたはフルート声部付きチェロ助奏自由」の6曲のうち K.13 (第8番)です。
これは JFC から "6 SONATEN" として2巻に分かれて出ています。
できるものなら発表会で取り上げてみたいものですが、まだ無理そうです。




この映画を観た頃はこれらの曲についてもよく知りませんでしたが、将来フルートを習うなんて想像もしていませんでした。ピアノは自己流で少し弾いていましたが、この曲集が弾けるようには到底なりませんでした。


クラシックが使われた映画はたくさんありますが、この映画の次に強い印象を残したのはダスティン・ホフマンとメリル・ストリープの『クレーマー、クレーマー(Kramer vs. Kramer)』で使われたヴィヴァルディのマンドリン協奏曲ですね。

上記の二曲は YouTube では見つかりませんでしたが、「ジェニーを探せ」が聴けます。


セントラル・パークのシーンです。



ある愛の詩 ― オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: サントラ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
  • 発売日: 2002/05/02
  • メディア: CD



クレイマー,クレイマー

  • アーティスト: サントラ
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
  • 発売日: 1993/04/21
  • メディア: CD