このところフルートメーカー各社が記念モデルを発売しています。
YAMAHA は毎年のように発売していますが、今回は
YFL-514LPGA
リッププレートと頭部管内面をピンクゴールドメッキ仕上げ
反射板:K9 金製
バネ:ホワイトゴールド
オリジナル彫刻入りヘッドキャップ(クラウン)
バッグタイプケースカバー(イエロー?)
カバードキイ、Eメカ付
頭部管:銀製(ECタイプ)
主管:白銅、キイ:洋銀、仕上げ:銀メッキ
249,900円
YFL-311LPG
リッププレートと頭部管内面をピンクゴールドメッキ仕上げ
オリジナル彫刻入りヘッドキャップ(クラウン)
バッグタイプケースカバー(黒)
カバードキイ、Eメカ付
頭部管:銀製(CYタイプ)
主管:白銅、キイ:洋銀、仕上げ:銀メッキ
147,000円
というラインアップです。
MIYAZAWA の記念モデルは少し前になりますので今手元に資料がありませんが、NAHOK のオリジナルケースカバーが付属し、G# レバーにルビーが埋め込まれていましたね。
SANKYO では Ag950L というモデルを発売しました。
なんでも来年発売予定のモデルを特別仕様、プライスでの限定発売という事ですが、何でしょうね?
構成は
管体: Ag950
台座・ポスト:銀製
キー:銀製、銀メッキ仕上
C足部管付:567,000円
H足部管付:609,000円
カヴァードキー、リングキーあり
その他の特別仕様:ヘッドスクリュー先端にスワロフスキークリスタル
胴輪などのリングに 10K を使用
ということです。
Altus の記念モデルが入荷していました。
A1307 の限定モデルですね。
頭部管:銀製(Ag958 ブルタニアシルバー)
リッププレート:金製(14k)
ライザー:金製(14k)
管体:銀製(Ag958 ブルタニアシルバー)
キイ:銀製(Ag925 スターリングシルバー)
キイパイプ: 銀製(Ag997 メタライズドシルバー)
バネ:SP-1
彫刻:キイカップ、ヘッドクラウン
※トップの写真をご覧ください。
定価722,400円(Eメカ付、C足部管付)
写真の革製ケースカバーが付きます。
特筆すべきはヘッドクラウンが標準装備のものの他に二つ付く事ですね。
標準より軽いもの、重いものの二個が付属しています。
真ん中が標準装備のものです。
これは Aihara のヘッドクラウンですが、頭部管の中に入る部分は金属の固まりで、ネジが切られています。
以前使っていた YAMAHA ではクラウンはネジの部分はこのような形ではなく、
山
という字(真ん中のネジが切られた部分も高さは周囲とほぼ同じですが)のような形に周囲の頭部管に潜る部分とネジの部分以外は凹んでいます。
全ての YAMAHA がそうであるのかどうかは分かりませんが、記念モデルのリーフレットを見るとそういう形をしています。
さて Altus のこのモデルでヘッドクランを交換して試奏した印象ですが、伊達に二つ付いているのではないという感想です。
薄いものに交換してみると予想に反して音色はまろやかになります。
軽くて薄い音になるのかと思ったのですが、そうではなくてこれは標準装備のものより魅力的です。
厚いものに交換してみるとこれは驚きで、太く遠鳴りのする音になります。鳴らし切るには相当吹き込みが必要かもしれませんが、これは良いです。
ヘッドクラウンの交換だけでこれだけ違うというのは驚きです。
それが両方とも付属しているというのは嬉しいですね。
どちらもおそらく入念な試奏とヒヤリングの結果決定されたものに違いありません。
これなら Ag958 の A1507 よりお値段も安いですしゴールドのパーツも使っていますし相当お買い得ではないでしょうか。
A1507 はトーンホールがソルダードであるのが大きな違いです。ソルダードにはソルダードの良さがあるのは確かですが、別にドローン(引き上げ)が劣るというわけではないのです。むしろハンダによってはその部分が腐食する事があるとか重量が増えるというデメリットもあります。
これから総銀の楽器を買おうと考えている人には朗報だろうと思います。