今日は午前中母の命令で買い物につきあいました。
ホームセンターとスーパーですが、平日の昼前は少しすいていました。

午後は先日に引き続きレザークラフトに勤しみました。
先日サックスのハードケースのグリップカバーを作ったのですが、好評だったのでもう一つ作る事にしました。SELMER の四角いハードケースですが、縦に持つ時と横に持つ時のそれぞれのためにグリップが二つあったのです。

今日はせっかくなので制作過程を記録してみました。
上の写真が出来上がりです。




張り合わせるところまでは写真を撮りませんでした。
先日作ったのと同じように革を3枚使います。
これは握った時の厚みを調整するためです。
自分のヴァイオリンのケース用のは牛革を二枚張り合わせましたが、ちょっと厚めです。
サックスの S先生はそれほど手が大きくないので少し薄く作った試作品を見ていただいたのですが、厚い方が良いというご希望だったので、ほぼ同じ厚みになるように考えました。




手が触れる一番上はフルートのハードケースを包んだラム革です。手触りが柔らかくしっとりとしてとても素敵です。
真ん中は牛革、グリップに触れる一番下は豚の革で滑り止めのためザラザラした面を使います。




縫い終わった状態のものですが、右側が上になる面、左側が下になる面です。
表面の違いがご覧頂けるでしょうか?

張り合わせる前にだいたいの大きさに切り、仮止めのために周辺にゴムのりを塗り、しばらく置いてから張り合わせます。

3枚を貼るのでこれを二回行います。

貼り終えたら外周を切りそろえます。

切り終えたらいよいよミシンです。
だいぶ慣れてきたので縫い始めも90度曲がるところも縫い終わりも前回より大分きれいにできました。

次にホックを取り付けるための穴をあけます。
二枚目の写真が穴をあけ終わったところです。




次にホックを取り付けます。
この写真がホックの部品と打つための台です。




二つの部品で革を挟み、専用の工具を当て、上から木槌で叩きます。
これを左右二ヶ所で行います。

次に下側のホックを取り付けるための穴をあけます。
あける位置はケースに合わせて測ってあります。




下側のホックの部品です。




このように穴に通して、




同じように叩きます。
工具は上用と下用では異なります。

※02/20追記。
 上の二枚の写真のうち下の方は部品を差し込む向きが裏表逆でしたので写真を撮ったあとで正しい向き(上の方)に直して取り付けました。




取り付けが終わった状態です。
形が歪んでいるのは見なかった事にしてください (^^;)

前回作ったのはここで完成でしたが、今回はもう一工夫しました。
グリップに触れる部分に金具の後ろが露出しているので強く握った場合にグリップに跡が付く可能性があります。

そこで後ろに革を当てて直背触れないようにしようと考えました。




大きな工具を注文しました。小さい方がいつも使っているものです。




これを使って丸い革を切り出します。
のり付けするために金具よりかなり大きめに切れるように選びました。




これで出来上がりです。



時間があったので自分のヴァイオリンケース用にももう一つ作ってみました。



こちらの方はグリップが小さいのでラム革を袋状にして二枚分の厚さにしてあります。
装飾と大きさのバランスのためまたハードケースの金具と合わせるためやや小さい金色のホックを選び、二つでなく三つ取り付けました。




最初に作ったものはハードケースの色と合っていますが、今回のは敢えて違う色にしました。
いかがでしょうか?