昨日はまさに春一番でした。
強い風で砂が盛大に飛びました。

今日はお天気が荒れるという予報だったのですが、幸いなことに外れて穏やかな春の陽気になりました。
朝のうちは風まだ強かったのですが、それも次第におさまりました。
未明に雨も降ったようで、土がだいぶ湿ってしばらくは砂埃の心配はなさそうです。
このお天気ではすぐ乾いてしまうかもしれませんが。


いろいろ検討しましたがやはり NAHOK に特注することにしました。
作ってもらうのは二つ。

PORTER を仮の住まいとしている頭部管二本が同居している楽器用と長過ぎて H管用カバーにも入らない UEBEL 用です。

何度かのメールでのやり取りを通じてやっとサイズとカラーが決まりました。
届いたらまたご紹介します。
既製のものに近いカラーとあまり見かけないカラーです。
緩衝材を別途挿入していただくのは無理という結論になりましたので、今回は断念します。

既製品は
C管用 税込価格 ¥12,600
H管用 税込価格 ¥14,175
というお値段(定価)ですが、これは機能を考えるととてもお買い得です。
温度変化に敏感な木製の楽器などはこれ以外には考えられません。

ヴァイオリン用の bam のカーボンファイバーのケースや場合によってはゼロハリバートンのような高価なケースも世の中にはありますが、確かにケースは頑丈で衝撃による変形から楽器を守ってくれると思います。
ところが自動車の例を考えれば分かる通り、内容物にとっては頑丈な外装は衝撃を和らげてくれるものではありません。自動車がクラッシャブルゾーンを設けて乗員に伝わる衝撃をなるべく吸収するように、大事な楽器にもそうした機能が欲しいのです。

ソルボセインという素材があります。
元々は医療用として開発された素材ですが、オーディオ用の緩衝材としても使われます。
手に入りやすいものでは 3mm 厚と 5mm 厚のシートがあり、30cm角1枚単位で販売されている他、インシュレーターの形に成形された製品もあります。
オーディオ用としては今ではもっと優れた製品がありますが、衝撃を吸収する性能は十分活用できる分野があります。

これを活用するにはやはり自作する他なさそうです。


さて近々また新しい仲間がやってくる予定になっています。
中古ですが、前オーナーがこだわり抜いてオーダーした楽器のようで、特注の仕様が随所に見られます。
その方は良心的な方で、現在メーカーで点検を受けているほか一部汚れてしまったハードケースは無償で作り直してくれると言うのです。(ハードケースに張り付けられたメーカーロゴまで特注だとか)
そのうえもしそのままで良いなら作り直しにかかる費用を予定の値段から差し引いてくれると言うのです。
おまけに送料は無料です。

うまい話には注意しなければいけないというのは常識です。
購入を決意するまでにメーカーや販売店に当たって楽器そのものについての情報を収集しました。
シリアル#が明記されていたので確実でした。
たまたま山野楽器に電話した時その話をしましたら、なんと一時山野楽器で預かっていた楽器だというのです。
前オーナーに付いても双方からの情報で間違いないとの確信を得てから決断しました。

メーカーは既に使用してる楽器と同じメーカーです。

狙いはあのランパルの金の Louis Lot だそうで、非常に息が入りにくい構造の歌口だそうですが、最初に本格的に使用した楽器が Bijou だったせいか、どんな楽器を手にしても吹きにくいと感じることはありません。
到着が楽しみです。





楽器の外形は普通の C管なのでケースカバーは市販のもので合います。
NAHOK ではたくさんのカラーを発売していますが、最初から限定としたものやそうでなくても売り切れてしまうものがあります。

最初の写真のハートをあしらったものは限定品で、もう店頭では見られません。
ファスナーのカラーが黒やチョコでないものは少ないです。

二枚目の写真の黒はマットでなく光沢のある方です。
マットはフラップも黒ですが、どうも安いビニールに見えてしまうのです。


メーカーサイトにももう在庫がなかったのですが、検索したらまだ販売しているところが見つかりました。
おまけに安いのです。
納品書の住所を見ると野中貿易のビルにあるお店のようです。
なるほどそれで SELMER のロゴの入ったビニールに入っているのですね。


新顔さんは来週到着の予定です。
近々またご紹介します。