車で走っていると畑の中に紫色の花がちらほら見えます。
我が家にはありませんが、桐の花です。




この木はあまり特徴的ではありませんが、たいてい三角形のシルエットを形作ってすっくと立ちます。




この花は別の木のものですが、胡麻やホタルブクロに似ています。






昔から女の子が生まれたら桐の木を植えると言います。
タンスができるのだとか。
成長が早いのですね。

父の残した品物の中に未使用の桐の下駄がありました。
高級品らしいです。
持ってみると驚くほど軽いです。
柔らかいので、履き心地が良いのでしょう。

大黒柱は欅だとか、まな板は何だとか、母が思い出混じりにいろいろ話してくれます。
小学生の頃使っていたハーモニカや会社に入った頃使っていた名札なども机の中から出てきました。
「なんでこんなもの?」と思うようなものもあります。
何かの思い入れがあったのでしょう。

父がどういう人であったのか、本当のところは連れ合いにも子供にも分からないのかもしれないなあとしみじみ感じています。