昨日掲載した写真ですが、このレンズの最も広角側で撮っています。
絞りは 7.1 、シャッタースピードは 1/180s です。

レンズ構成は12群 16枚で、EDレンズ を2枚、非球面レンズ を3枚も使っています。
絞り羽根枚数は 7枚(円形絞り)ですね。

上の写真は左端の上の部分です。
少し色収差が出ていますね。
絞り開放ならやむを得ないかなと思いますが、レンズ構成の割には多いという印象です。

こちらは右端の中央部分です。
女性の服のあたり、やはり収差が出ていますね。

ここの掲載した部分は原寸です。

撮影には三脚を使用していますのでもっと絞ることも可能でした。
そうすればここで見られる収差は少なくなったかもしれません。

解像度はまずまずかなと思います。

三脚は使用していますが、雲台は自由に動く状態です。
手ブレ補正は ON です。フォーカスはオート。

このレンズはこの構成の割には価格は抑えられています。
生産は海外のようです。
この収差まで完璧を期そうとするとこのお値段ではとてもできないでしょうね。

日本のメーカーは解像度重視でした。
朝鮮戦争を撮影した D.D.ダンカンが愛用していたライカにニッコール50mmを付けて撮影した写真を本国のライフに送ったところあまりに解像力が高いので驚かれたという話が残っています。

コントラストを重視していたのがライカやコンタックスです。
コントラストを良くすることより解像度を上げることの方が分かりやすいのです。
色収差が残っていてはコントラストは低下します。

しかしこのレンズにそれだけのものを求めるユーザーがどのくらいいるのかという点については難しいところです。