先日疑問に思ったフルートのキーの感覚について、YAMAHA に訊いてみました。

結論から言いますと基本が同じ型番のモデルであれば Eメカの有無によって設計を変えることはないということです。


上の表で言えば 884BJ と 894BJ は Eメカの有無以外は同じということです。








ではこのに機種はなぜ違っているのかと言いますと、元々の設計が異なるのだそうです。





トーンホールは管体を引き上げて形成する drawn と煙突状のトーンホールを管体にはんだ付けする soldered がありますが、YAMAHA ではさらにソルダードのトーンホールの下管の内側)の角をカットする undercut の3タイプがあります。





二本並んだ管体の上、881D は drawn、下の 894 は soidered で undercut なのですが、基本の設計が異なります。









これは以前使った画像で上は Kaorimo ですが、下は 891D です。

891D は drawn ですがこのカタログの写真の 881D に Eメカがついたタイプということになります。

現物があれば並べて撮りたいところです。



疑問は一つ解消しましたが、あのとき試奏した 884BJ と 894BJ H がなぜあんなに響きが違ったのかは依然として謎です。