しばらく前に買った本ですが、最近読み始めました。





昨年が 60周年でした。









知らなかったことが多いのですが、かいつまんでご紹介しますと、陸軍の音楽隊で演奏していらした河野貢造さんが昭和23年に大日本立正交成会(昭和13年設立)に入信し、即席音楽隊と呼ばれたバンドを結成します。

それが昭和28年に音楽部となり、昭和34年にはプロの吹奏楽団を作ることになります。


そこに参加したのが河野さんの後輩であった水島数雄さんです。

水島さんは当時の船橋ヘルスセンター(昭和30年〜昭和56年。現在のららぽーとTOKYO-BAY)で「少女音楽隊」の音楽監督を務めていらして、先輩である河野さんからの誘いに応じられたとのことです。





"NEW SOUNS IN BRASS" が始まったのが 1972年で、当時から録音は TKWE が担当していたそうですが、外部からのメンバーも含まれていたのでバンド名は「ニュー・サウンド・ウインド・アンサンブル」。

指揮は岩井直溥さんですが所属が異なる(東芝音工。録音は CBSソニー)ためこの時は名前を出さなかったとのことです。

資料編の記録にこのシリーズが記録されているのは '75年の第四集からですが、第二集か第三集は演奏は「東京アンサンブルアカデミー」となっていたはず(「愛情の花咲く樹」などが収録されていた)ですので、一回くらいは録音を担当しなかったことがあるのかもしれませんが、その点については述べられていません。





この本は半分以上が資料ですので敢えて言えば全体が資料のようなものです。

巻頭言のようなものが六つも収められていますし、本文中四つはコンサートマスタなどへのインタビューです。


古い事柄、特に戦前のことなどは資料が見つからないのかもしれませんが、NHKの『ファミリーヒストリー』くらいの調査ができればまだ見つかるものがあるかもしれません


2,800円なのですが、今の現役世代には昔話に思えるでしょうし関係者以外には売れないかもしれませんね。