子雷トリプルの AC はなかなか良いのですが、最低音三つ（B、B♭、A）が同じ指遣いで息で音程を調節するというのは普通のユーザーにはかなり難しいですね。


なので人によっては音域を B までとしている場合があります。


それでも最高音は C まであるので音域は三オクターブを超えています。








 


以前触れましたがシングルオカリナの音域に収めるために最低音が出てくる楽譜は多いのでせっかくのトリプルなのに演奏が難しいという妙な事態になってしまいます。


しかし AC より低い AG か AF があればカバーできるのでオカリナハウスさんに相談しましたところ試奏用に AG を送ってもらえました。


AC と並べて撮りましたが、かなり大きいですね。


AF だともっと大きいわけです。










左手の指で押さえる音孔が縦長なのがご覧いただけると思いますが、円形にしたのでは指で押さえ切れないからでしょうね。












調整用と思われる穴は AC は三つでしたがこちらは一つです。








吹き口の形はほぼ同じです。








相似形ですね。








模様の部分は艶があります。








左手の指は第一管と第二管の音孔を同時に押さえるわけです。








管体はかなり薄く作られているように見えます。










AC はこの穴が貫通していましたが、こちらは塞がっています。


　


　






ピッチはどちらも低いです。


 




吹いてみますと、中音は子雷らしい強い響きを持っていますが、高音域はやや鳴らしにくいですがすぐ慣れることができそうでした。


しかし低音域がやや厳しいという印象です。


この音域（AF, AG）の楽器は持っていないので何とも言えないのですが響きに力強さが足りない印象です。


 


トリプルオカリナはかなり高いですが、こちらは中国の製品であることもあってトリプルオカリナとしてはお安い部類です。


しかし革新的な楽器で、これに慣れると他のトリプルは使えません。


いや、他のトリプルを使っている人も乗り換えたいと思うのではないかと思えます。





子雷オカリナは今月から値上がりしました。


AF と AG の価格はあまり違いません。


でも気軽に買える価格ではありません。


あればいいですが、ひとまず見送ることにします。