地元の球団千葉ロッテマリーンズの選手は広報などに駆り出されますが、こちらはモノレールの駅に張ってあった海上保安庁のポスターです。


 


 


「若者」ならなんとか受け入れられそうですが、「若人」とはまた古い表現を引っ張り出したものです。


 


しかし調べてみますと千葉県には「千葉県若人自立支援機構」なる組織もあるようで、公の感覚としてはこれが普通なのかもしれません。




なんだか唐突な感じですね。



検索してみましたらよく知られた作品に用例がありました。




“わこうど” と読む場合と “わかうど” と読む場合があります。






 人のいのちを花になぞらえて、散ることだけが若人の究極の目的であり、つきぬ名誉であると教えられ、信じさせられていた子どもたちである。

『二十四の瞳』 / 壺井栄


 


おもはずや夢ねがはずや若人よもゆるくちびる君に映らずや


『みだれ髪』/ 与謝野晶子


 


この年三の酉まで有りて中一日はつぶれしかど前後の上天気に大鳥神社の賑ひすさまじく、此処をかこつけに検査場の門より乱れ入る若人達の勢ひとては


『たけくらべ』 / 樋口一葉


 


この截り開きたる引窻より光を取れる室にて、定りたる業なき若人、多くもあらぬ金を人に借して己れは遊び暮す老人、取引所の業の隙を偸みて足を休むる商人などと臂を並べ


『舞姫』 / 森鴎外