先週時間が十分取れたのでオーケストラの DVD を鑑賞しました。


一枚目はカラヤンのベスト盤的なものですが、「カラヤンの遺産」シリーズから人気のあるものを集めたものです。


ベルリン・フィルとウォーン・フィルの両方が収録されています。


 


全てを視るほどの時間はなかったのでひとまずお気に入りだけを。









このシリーズは画質が悪いのが難点です。


音声もドルビーデジタルだけのようで選択メニューはありません。


次の曲との間に拍手などの時間があまりないのがちょっと残念です。


まあ収録時間を稼ぐために仕方ないのでしょうが。


 


カラヤンを映す時間が長いのはやむを得ないのでしょうが、もうちょっとソロ楽器を映す時間があってもと思います。


スイッチのタイミングもベストとは言えないように感じます。


 


 


やっぱり演奏は映像があった方が良いですね。


生の演奏会が一番なことは言うまでもないですが、複数台のカメラで収録された映像は客席からは見ることのできないアングルからのものですから、会場で聴いて DVD も視る、と言うのが贅沢な楽しみでしょうね。


 


それにしても時代は少々古いとしても当時でももっと良い画質で収録することはできたはずです。


カラヤンは「魔笛」の録音でアナログとデジタルの両方で録音し、デジタルを採用することに決めたのですが、画質についてはそれほど要求は高くなかったのでしょうか?


 








こちらは愛聴盤のモーツァルト「レクイエム」と同じ音源です。


同時に収録されたそうです。


 


視ると聴き慣れた演奏ですが、少しバランスが異なるように思える箇所もあります。


 CD と DVD のミックスダウンの違いなのかもしれません。








こちらは画質はベスト盤と同様ですが、合唱メンバーを映す割合が多いです。


女声合唱の、追悼の曲にふさわしい服装が印象的です。









モーツァルトのレクイエムはベーム盤が評価が高いですが、私はカラヤンのこの録音が好きです。


ウィーン・フィルの楽器の音も心に沁みますし、合唱のアンサンブルも素晴らしいです。


Rex tremendae の最後の方、salva me の澄んだ響きが沁みます。






さてこれを視聴して発見がありました。


CD では曲は通常の曲間をおいて収められていますが、DVD は最初の字幕に「ラクリモサ」までしか表示されません。


そこまでしか収録されていないのだろうかと思いながら視聴していますと、「ラクリモサ」が終了すると、合唱隊などが腰を下ろし、小休止になります。


 


“イントロイトゥス”【入祭唱】と “セクエンツィア” 【続唱】までを前半としたわけです。


 


そして後半の曲目


 “オッフェルトリウム”【奉献文】


 “サンクトゥス’【聖なるかな】


 “アニュス・デイ”【神の小羊】


 “コムニオ”【聖体拝領唱】


が字幕で流れます。





よく知られている通り、「ラクリモサ」の八小節目まででモーツァルトのペンは止まっていますが、そこまでが全て完成しているわけではなく、それ以降の部分も断片が残されている部分があります。


モーツァルトが書いた部分だけを録音した珍しいものもあります。





現在はここで使われている、主にジュスマイヤーが補筆完成させた通称 ”ジュスマイヤー版” が再評価されていますが、曲の質に著しい違いがあるのは如何ともし難いとされています。


 


それが、こうしてはっきりと分けて演奏されると際立つのです。


 


これは発見でした。


 


 





ベスト・オブ・カラヤンの遺産 [DVD]



  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

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モーツァルト:レクイエム [DVD]



  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

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モーツァルト:レクイエム



  • アーティスト: カラヤン(ヘルベルト・フォン),モーツァルト,フロシャウアー(ヘルムート),ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック

  • 発売日: 2013/03/20

  • メディア: CD








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