最近コーヒーを淹れることが少なくなっていましたが、新しいプレスを試してみることにし、豆も少しお高いものを買ってみました。
ESPRO というこのプレスは BODUM や HARIO のものと基本的な抽出方法は同じですが、フィルターの構造に違いがあります。
BODUM などが細かい金網のようなものをフィルターとしているのに比べ、こちらは非常に細かい樹脂製のものを使っています。
二重構造で、分解することができます。
ガラスの本体と接する部分はシリコン樹脂で、BODUM などが “金網” のはみ出した部分で接しているのに比べ密着性が高いです。
普通に使っていればフィルターの劣化はほとんど心配いらないと思われます。
("金網" はたまに交換する必要があります)
また、 BODUM などが底面がフィルターであるのに対し、こちらは側面がフィルターという構造で、この違いが味にも影響するのかもしれないという気はします。
豆は UCC の BRAZIL ですが、もはや他の BRAZIL とは一緒に考えることはできないほど甘くふくよかな香りで、雑味やエグ味は皆無です。
製法は普通の “ナチュラル” とは異なる “パルプドナチュラル” で、“ナチュラル” が果肉がついたまま乾燥させるのに対し “パルプドナチュラル” は果肉を取り除いてから乾燥させます。
“ナチュラル” に比べると欠点豆が少ないというメリットがあります。
安くはありませんが、本来のものとは違うのにお値段ばかり高いあのジャコウネコのコーヒー(本当に良いものは普通は市場には出ないはず)なんか買うのだったらこちらの方がよっぽど良いです。
この辺は他のプレスと同じですが、コーヒー粉が膨らむのでお湯は MIN の位置まで注ぐことはできません。
多分この目盛りはコーヒー粉の上面の目安なのでしょう。
全体がステンレスのダブルウォールのものもありますが、この器具は抽出が終わってからの保管には適さないので、あくまでも抽出中の温度の低下を防ぐためと考えた方がよく、それなら先に一度熱湯を満たしておけば良いので、対流の様子が見えるこちらのタイプがおすすめです。
ペーパーフィルターとの一番の違いはコーヒーの旨味成分であるオイルが吸い取られないこと。
見た目はペーパードリップの方がすっきりときれいですが、美味しさではこちらです。
微粉は確かに少なめですが、これはなくすことは不可能でしょう。
金属フィルターのものよりかなり細かいです。
分解できますのでお手入れは楽です。
おすすめです。