先週に続いて展示試奏会です。


今日は FMC フルートマスターズの 25周年記念モデルのお目見えです。


15周年記念のイニシャルモデル(総銀)が手元にありますが、それから10年経ったのだなと(買ったのは10年前ではありませんが)感慨深いものがあります。


まずは細部の画像をご覧ください。


ゴールドとシルバーです。




彫刻は鳳凰です。





シリアルはゴールドが 1000、シルバーが 999です。




キーカップにも彫刻です。







総 14k、管厚 0.3mm、巻管です。




クラウン、クラウンリングにも彫刻です。





歌口はやや大きめでスクエアに近い形状でオーバーカット(ショルダーカット)はされていません。






シルバーは素材が違うだけで基本的な造りは同じです。













素材は Ag970、管厚 0.35mm、巻管で頭部はゴールドと同じ Type M です。




ハードケースも特製で、ピアノフィニッシュ(ウレタン塗装)に蒔絵です。

(写っている楽器は記念モデルではありません)










ピッコロもあります。







フルートにはダイヤとルビーが埋め込まれています。


ピッコロにもあるようですが聞き漏らしました。







シルバーの楽器はリップだけはゴールドです。






パッドも売りの一つであるそうです。




両方を試奏しましたが、前回試奏して好印象だったシルバーとゴールドのモデルが霞んでしまうような印象で、次元が異なると言って良い音に仕上がっていました。



太いけれども硬くはなく、輪郭は鋭すぎず柔らかい素材でコーティングしたとでも言いたいような印象です。

音のつながりはスムーズで、第3オクターブも耳を刺すような響きは皆無です。

ゴールドのお値段は総金だけあってものすごいですが、シルバーはこの内容にしては良心的な価格と思えます。

お値段のことを考えなければとても魅力的で、できるなら手にしたいと思える楽器です。

フルートマスターズの楽器は日本のメーカーでは最良と言って良い仕上がりだと思います。

音はもともと妙な色付けのないミネラルウォーターのようなピュアな響きです。

色付けせずに良好な響きを得るというのは非常に難しいことだと思います。


野島社長にお話を聞きましたが、今日私が訪れる少し前まで工藤さんの Haynes があったそうです。


先日触れました CD で使われた #30000 です。


立花さんのメモリアルコンサートに向けての調整とのことでした。

その楽器についても少し興味深いお話を聞くことができました。




御苑の桜はもう散ったでしょう。




地下鉄の駅にはドアが備えられました。




駐車場近くの桜はずいぶん散っていました。











また来年、です。




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