良い姿勢が基本であることはフルートも例外ではありませんが、フルートの場合は楽器と顔が直角を保っていれば必ずしも楽器を真横に保持しなくても良いとされていて、真横に構える人は少数派のようです。
私も二枚目の写真のような姿勢が普通になっているのですが、今の先生のレッスンを受けるようになって発音に課題が指摘されたのでいろいろ試してみたところ、一枚目のような姿勢の方が良好な結果が得られることがわかり、それ以来努めてそのようにしています。
なぜ違うのだろうかと考えてみましたが、多分一番違うのは気道です。
一枚目の写真では喉はまっすぐですが、二枚目では曲がっています。
その違いでしょう。
フルートに限らず姿勢というものは例えば上手な人が良い姿勢でなかったとしても誰も何も言わないものです。
トランペットのマウスピースが当たる位置が唇の中央でなく少し横にずれていても、頬を膨らませていても、ピストンを操作する指が曲がっていても、その人が上手であれば問題にされないのです。
しかしだからと言って学習する人がそれを真似ていいとは言われません。
フルートもプロの方でもかなり右下がりになっている方もいます。
佐久間由美子さんのような姿勢の方は少ないです。
しかし基本の姿勢でいけないとはもちろん誰も言いません。
その方が良好な結果が得られるのであればそうするのが一番です。
最初に習う構え方は、譜面台に対して 45°の角度で立ち、フルートを譜面台と平行になるように右腕を前に伸ばすというものです。
先生はもうちょっと右腕を下げた方が良いのではないかと言われるのですが、そうすると手首を曲げる度合いが大きく、楽器が内側に回転しがちになるのです。
カメラは両脇を締めるのが基本ですから、少々相容れないものがあります。
常に模索です。